プロフィール

エースコック株式会社
マーケティング部
商品開発グループ?・?
グループマネージャー

メーカー分野 増岡 仁良さん

■きっかけは消費者のニーズから

消費者の方が持たれている即席袋めんの味わいのイメージは、柔らかい、ふやけやすいということが、これまでの調査でがわかっていました。消費者が即席袋めんに求めているのは、めんのコシ、歯応え、もちもち感なんだということで、そのニーズに応えるため、これまでにもさまざまなテストを繰り返していました。
そんなとき、新潟県庁の方から、米粉を使ってみないかとご提案をいただいたんです。米粉であれば、われわれが求めているめんを作れるかもしれない、ということでさっそく詳しいお話しを伺いまして、試作品の製作に取り掛かかったところ、何度か試作を重ねるうちに、米粉という食材がニーズに応えられる原料になりうるということがわかりました。
実は以前、米粉でテストをしたことがあったのですが、製麺がとても難しく、大量に作る工場のラインに乗せると、どうしてもうまくいかなかったんです。でも、新潟県には新しい製粉の特許技術がありました。その米粉を使わせてもらったところ、うまく作ることができたので、商品化に向けて本格的に動き出しました。

■国民食・ラーメンで、食料自給率向上に貢献!

米粉の配合率は約10%です。これは、新潟県で発足した小麦粉消費量の10%以上を米粉に置き換えようという「にいがた発R10プロジェクト」に賛同している商品であるのと同時に、食感を出しながら、製麺適正を実現できるパーセンテージでもあるのです。
米粉は、新潟県産のコシヒカリを使用しています。ブランド価値のあるお米ですので、たしかに価格は安くありませんが、高い付加価値が期待できるため、こだわりを持って使っています。目指す食感を出すことができて、商品としての付加価値があるなら、原価が多少高くても積極的に使います。価値のあるものを提案するのがわれわれの使命でもありますから。
そしてもうひとつのコンセプトが社会貢献。この商品を買い、食べることで、米粉の普及・拡大に貢献できる。国民食であるラーメンで、食料自給率に貢献しようというコンセプトです。

■納得できるまで、たとえ発売時期を遅らせても

振り返ってみると、大切なのはとにかく早く動くことなのだと思います。私たちは新潟県のお話しを伺い、消費者の方のニーズに応えるべく、すぐに動きました。すぐに試作品を作り始めました。それでも、かなり苦労したのは事実です。たとえ試作品でいいものができても、工場のラインで大量生産するのとは勝手が違うので、すごく難しいんです。少量であればひとつずつ丁寧に作ることができますから、品質のいいものができます。でも、これを大量の生産ラインで作るとうまくいきません。いいものができるように、何度も何度も作りなおしました。納得いくまで繰り返しました。中途半端な商品なら、発売時期を遅らせてでも完成させる、という強い信念を持って取り組みました。もちろん、商品のネーミングやパッケージにも相当こだわっています。これまでにない新しいめんを打ち出すという狙いを明確にしたかったというのがありますから。
結果、何度も予定をずらすことになったので、発売開始は予定よりも半年遅れることになりましたが、消費者の方に受け入れていただくことができ、今では生産が追いつかないほどのヒット商品となりました。

■ラーメン新麺組で日本を元気に!

2010年の9月から新潟県限定で販売を開始し、年内50万食の販売を目標にしていたのですが、かなりの反響があり100万食以上を販売することができました。消費者の方の声は、とてもうれしいものでした。発売と同時に試食会やアンケートを実施したのですが、9割ぐらいの方から、食感がいいとお誉めの言葉をいただくことができました。私たちが求めていたとおりの結果を得ることができ、大変満足しています。
ヒットの要因としては、新潟県のバックアップが非常に大きかったと思います。泉田新潟県知事には、県庁で発表会をやらせていただいた際に、「新潟県としてこの商品を育てましょう!」とまで言っていただいたんです。おかげさまでメディアの注目が多数集まり、地元の流通さんも大変協力をしてくれて、店頭にかなりの陳列をしていただきました。
2011年2月14日からは、新潟県に限らず、関東甲信越でも販売。米粉は美味しさと社会的価値を持った将来性のある食材であることをアピールし、それを兼ね備えた「ラーメン新麺組」で袋めん市場と日本を元気にします!


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