プロフィール

株式会社波里
取締役業務部長 兼 企画室長

メーカー分野 藤波 孝幸さん

■まだ発展途上

ここ数年、米粉の製粉技術は向上しています。でも、細かくする微粒粉砕の技術は、実はずいぶん前からありました。ここ何年かで劇的に製粉技術が進歩したというよりは、その技術の利用方法に気づいたことが大きいのではないか、と思います。でも、一概に細かければいいということはありません。とくに麺は、麺作りの製法によってはちょっと粒が粗い方がいいこともあります。米の風味が残りますからね。
これからの課題のひとつでもありますが、米の銘柄によって製粉方法を変えるなどの対応が必要になってくるのだと思います。銘柄によって細かい方がよかったり、粗い方がよかったり。お米の品種改良もどんどん進んでいますので。まだ発展途上ですね。

■もっとお米を!

日本は米粉については後進国でしょうね。海外は米粉の文化がもっと進んでいます。欧米諸国は小麦の歴史が長いので、それだけアレルギーの問題とも長く付き合ってきたのでしょう、スーパーには米粉のパンやパン用のミックス粉が日本よりもたくさん並んでいます。日本も戦後、給食などから小麦の文化が浸透していく中で、米粉が出てきたのは自然の流れなのかもしれません。
食料自給率の向上につながりますし、日本人にもっと米を食べてほしいなと思います。アジア諸国を見ると、たとえばフォーやビーフンなど、いろいろな方法でたくさん米を食べていますが、日本はまだまだ少ない。われわれとしても、消費者への提案を工夫して、もっと浸透させなくては、と思います。

■パッケージに工夫を

まず、米粉で何ができるのか、が消費者に伝わっていないというのが問題です。そのため当社では、米粉のパッケージに「揚げ物・お好み焼き・お菓子づくりに!」と記載し、そのレシピをパッケージに印刷されたQRコードから携帯で見られるようにしました。これは反響がとても大きく、取り扱いの引き合いをたくさんいただき、多くのスーパーに置いていただきました。パッケージに大きく「米」と書いてあるのに写真は天ぷらやシチューですからね。インパクトがあったのかもしれません(笑)。また、初めての方には量の問題もあると思いまして、トライアル版として少量パックを100円で販売しました。まずは手に取っていただくことが大切だと思いますので。そのほか、ホームページでレシピを紹介したり、お料理教室をしたり、テレビでCMを流したりと、ここ数年は米粉の普及活動に力を入れています。

■普及活動を続けます

独自のこだわりとして、用途別の米粉を提供したいと考えています。わが社はパンに向く製粉技術や、天ぷらに向く製粉技術を持っていますが、それをさらに深くつきつめたいですね。今後は、お好み焼き専用米粉や、ホットケーキ専用米粉など、用途を限定した米粉を販売する予定です。「作ってみようかな」と、気軽に手に取ってもらえたらうれしいです。
あとはコストですね。米粉は小麦粉に比べてコストがかかります。米を水洗いして脱水して乾燥させてと、手間がかかりますから。でも、米粉をたくさん消費していただくためには、コストを下げないといけませんから、なるべく安く供給したいと考えています。もちろん付加価値をつけて。 米粉のよさは、食べてみて初めてわかるのだと思います。試食イベントや料理教室に参加して、「おいしい!」とか、「米粉ってこんなに使えるの?」などと感じていただくことで、だんだんと浸透していくのだと思いますので、これからも米粉倶楽部とともにがんばって普及活動を続けていきます。


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