プロフィール

左:田平恵美さん 右:サカイ優佳子さん
フードコンサルタント。食育ワークショップ「食の探偵団」主宰。

レシピ開発分野 サカイ優佳子さん/田平恵美さん

■私たちに何かできないか

数年前、生産調整など農業の問題点を耳にして、「もっと日本の農業のことを考えなくてはいけない」と感じていたころ、米を使った飼料や、米からできた化粧品など、米をいろいろな形で利用していることを新聞で知りました。そこで私たちとして何かできないか、と考えたのが、米粉のレシピ開発を始めたきっかけです。
最初は、米粉で何が作れるかわかりませんでした。2人で、とにかくたくさんの試作品を作りましたね。試食ばかりで食べすぎちゃうぐらい(笑)。米粉は認知度がまだ低いので、まずレシピ本という形にして、パンやお菓子だけではない米粉のよさを消費者の方々に伝えていこうと考え、アイデアを持って出版社に売り込みにいきました。材料は近くにあるもの、つまり国産の食材を使い、料理のアイデアは世界中からもってこよう、というのが私たちのコンセプトなんです。伝統食も大切ですが、家庭の食卓の現状を考えればそれだけではおさまらない。食卓を楽しいものに、というのが基本ですね。

■セーフティネットとしての米粉

食卓を楽しいものにするのはもちろんですが、米粉には、食生活のセーフティネットという側面もあります。米を食べずに一年過ごしましょう、というのは日本人にはできませんよね。たとえば小麦がまったく入ってこなくなってしまったとき、小麦の代用としての米粉があれば、セーフティネットになります。そんなことも同時に考えていました。実際、米粉をいろいろな料理に使ってみると、今まで小麦粉や片栗粉を使うものだと勝手に思い込んでいた料理のほとんどが、米粉で作れてしまうんです。極端な話、小麦粉が家庭から姿を消してしまったとしても困ることはないし、むしろ米粉を使った方がおいしく簡単にできてしまう料理も少なくないことにも気づきました。米粉を使って、新しい食文化を作るぐらいの勢いでレシピ開発をする一方で、小麦粉などの代用品としての立場も大切に考えています。

■米粉は万能!

米粉って、万能なんです。本当に何にでも使えます。一番わかりやすいのが、ホワイトシチューやグラタン。ルーを買う必要がないくらい簡単です。普通、ホワイトソースを作ろうと思ったら、10分、20分かかるのが当たり前なんですけれど、米粉なら数秒でできてしまいます。しかも焦げたり、ダマになったりといった失敗もなし!冷たい牛乳に米粉を溶いて、煮ておいた具材と混ぜたらそれで終わり!びっくりするぐらい簡単ですよ(笑)。ムニエルや蒲焼き、サクサク、カリッとした天ぷらを揚げるなどにも使える他、片栗粉のかわりに料理にとろみをつけるためにも使えます。「米粉って、こんなにいろいろ使えたのね!」と、驚く方がほとんどですね。

■一家に一袋の米粉を

米粉は、まだ家庭に入っていく段階になっていないと感じます。米粉を扱っている店舗自体がまだ少ないというのもありますが、店頭で米粉を見ても、何に使えるのかがイメージできないというのが現状だと思います。どんな料理に向いているとか、汎用性が高くていろいろな料理に使えるとか、店頭でそれを消費者に伝える工夫が必要だと思うんです。私たちとしても、汎用性を持たせたいろいろなメニューを開発することで、家庭に浸透させるお手伝いができたら、と考えています。
まずは米粉を気楽に使ってみてほしいですね。それがスタートではないでしょうか。米粉を使うことは食料自給率アップにも貢献します。まずは一度使ってみることで、その便利さもわかっていただけると思います。ぜひ、一家に一袋の米粉を!


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