事例のご紹介

芸南食品 株式会社
〒725-0021 広島県竹原市竹原町1678-13
かむ力、飲み込む力を配慮した介護食品
プロジェクト・ストーリー
15年前から介護食をスタート

 アヲハタ(株)のグループ会社として、各種レトルトパウチ食品やフルーツ加工品のソース・ゼリー類などを製造・販売する芸南食品(株)は、15年ほど前からキユーピー(株)と連携してキユーピーブランドの介護食品を手がけています。
 早くからベビーフードを販売していたキユーピー(株)は、ベビーフードを自分が食べるために購入する高齢者の方々の消費行動に着目し、介護食品の開発をスタートさせました。加工技術や設備をもつ芸南食品(株)と加工技術とベビーフードの実績を有するキユーピー(株)の連携によって、平成10年にキユーピーブランドとして初の家庭用介護食品を発売。翌年に「やさしい献立」シリーズとして、現在に至っています。

イノベーション・ポイント
豊富な味と食べる力に合わせた区分

 当初のラインアップは、おかゆやおじやなどの主食を中心とした8品でしたが、毎日食べても飽きることのないようにするためにメニュー開発を続け、現在では主食・主菜・副菜・デザートまで53品となり、毎日食べ続けても2週間異なるメニューを食べることができるまでになりました。
 また、「かたさ」や「粘度」によって食品の形状を4段階に分けているのも特長です。「やさしい献立」シリーズは、日本介護食品協議会が制定する「ユニバーサルデザインフード」の規格に適合しており、この「ユニバーサルデザインフード」はかむ力や飲み込む力に合わせて、容易にかめる(区分1)、歯ぐきでつぶせる(区分2)、舌でつぶせる(区分3)、かまなくてよい(区分4)の4つに分けられています。「やさしい献立」シリーズの商品パッケージには、「ユニバーサルデザインフード」のロゴマークと4つの区分のうちどの区分かが表示されており、消費者は欲しい商品を容易に選択することができるようになっています。
 さらに、おいしさにもこだわっています。自社独自の密封・殺菌システムにより、最低限の加熱による調理法を構築し、食材そのもののおいしさや香りを損なわない工夫をしています。原料となる食材は安心・安全を基本とし、とくにニンジン、玉ねぎ、セロリ、パセリなどの香味野菜は主に国産を使用しています。

今後のビジョン
心をこめた「味づくり」を多くの高齢者へ

 「私たちは、家族のために心をこめて料理をしている方々と同じ思いで、日々、商品を製造しています。“モノづくり”ではなく“味づくり”であると考えています」と取締役の小杉等さんが語ってくれました。
 介護食品のニーズはますます高まっているものの、介護食品自体の認知度は低いのが現状です。今後、大手量販店など販路を広げて認知度を上げ、より多くの方々に安心して食べてもらえるようキユーピー(株)とともに営業活動を行うと同時に、味や香りを楽しめるメニューをさらに増やし、食事が思うようにいかない方々と介護する方に喜んでもらえる商品を提供していきます。

利用者の声
「品揃えが多いので飽きずに食べられて助かる」「介護食品というと味気ないイメージだったが、しっかりと味わいがあっておいしい」などの声が寄せられています。

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