事例のご紹介

一般財団法人 新郷村ふるさと活性化公社
〒039-1801 青森県三戸郡新郷村大字戸来字雨池11-2
「甘草」の生産から加工・販売まで6次産業化へ
プロジェクト・ストーリー
地元が協力しあって甘草栽培に挑戦

 薬用作物・甘草の研究を進めている新日本製薬(株)が、青森県を栽培の候補地として検討したところ、新郷村が名乗りを挙げて連携が決定。平成23年に、新日本製薬が種苗を提供し新郷村が研究栽培を行う協定を結び、村有地で甘草栽培をスタートしました。
 甘草はほぼ全量を中国からの輸入に頼っているのが現状ですが、漢方薬の約7割に使われているほか、消臭剤や甘味料など使用用途が多く需要が広がっていることから、国内での安定的な生産が望まれています。新郷村では3年目を迎えた今年も約1万本の甘草苗を栽培。ハーブ栽培で培ったノウハウを活かしながら、農家の皆さんと一丸となって取り組んでいるそうです。

イノベーション・ポイント
地域資源の甘草と水を活かして商品化

 甘草の研究栽培はもちろんのこと、甘草を活用した商品開発にも積極的に取り組んでいます。平成24年には農林水産省の総合化事業計画(6次産業化法)の認定を受け、商品化に向けてさらに弾みがついたようです。
 試作を重ねて商品化に成功しているのが、甘草ミネラルウォーターと炭酸水の「りこ水」。新郷村の甘草と水を混ぜることで、やさしい甘みのあるミネラルウォーターが完成しました。これは地域資源をかけ合わせた新郷村のヒット商品となることが狙いです。炭酸水は、炭酸充填の施設が県内にないことから、現状では県外に委託して製造していますが、県内での施設建設を検討中。これらの商品は、平成27年3月から販売開始を予定しています。

今後のビジョン
革新的な栽培と販路拡大の確立へ

 酪農が盛んな新郷村の特産・ヨーグルトやアイスクリームに甘草を使用し、今春にも新商品として発売を予定しています。さらに、ハム・ソーセージを熟成させる際に、味をまろやかにするために活用したり、青森の特産品である南部せんべいに甘味料として活用するなど、甘草を活かすためのさまざまな研究が進行中。今後は革新的な栽培法の確立や商品開発・販路拡大など、甘草の新事業で新郷村を元気にしていくことを目指します。

利用者の声
消費者に試作品を提供してさまざまな使い方を試してもらったところ、ミネラルウォーターは「米を炊くときに使ったらおいしかった」「コーヒーがおいしくなった」、炭酸水は「泡立ちがいい」「炭酸が抜けてもほのかな甘みがあって最後までおいしく飲める」という感想が寄せられています。

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