事例のご紹介

合志市
〒861-1195 熊本県合志市竹迫2140
甘草の国内初の生産地を目指して
プロジェクト・ストーリー
健康ファクトリー構想がきっかけ

 自然に恵まれ、農産物も豊富にありながら、労働力人口の減少により基幹産業である農業の将来に危機感があること、隣接する熊本市に雇用を依存する現状があることなどから、合志市はすべての世代が心身ともにいきいきと暮らすことのできる健康都市を目指した重要な政策として「健康ファクトリー構想」を打ち出し、農業経営の安定化と雇用の確保に努めています。その一環として、国・県の研究機関や企業と積極的に連携し、土地の有効利用や農産物の加工技術の向上などに取り組みはじめたところ、薬用作物・甘草の研究栽培の農地を探していた新日本製薬(株)と出会うこととなります。

イノベーション・ポイント
製薬・食品会社と連携した2本柱で

 平成23年4月、新日本製薬(株)と合志市が甘草栽培に関する連携協定を締結。2年間は露地での試験栽培を行い、平成25年から甘草の本格的な栽培を手がけています。さらに、地元の食品企業である五木食品(株)とも連携し、甘草を活用した商品開発に向けた取り組みも強化しはじめています。
 甘草は、需要が広がっている中で中国などからの輸入に依存しており、いまだ国内での安定生産には至っていません。そこで合志市は、医薬品原料としての安定供給と商品の開発・販売という2本柱を展開するため、国内有数の甘草の産地となることを目指しています。
  平成25月4月には、甘草栽培に取り組む自治体と企業が連携して「全国甘草栽培協議会」を設立。現在は、合志市のほか青森県新郷村、山梨県甲州市、新潟県胎内市、山口県岩国市、熊本県湯前町の各自治体と新日本製薬(株)、(株)新日本医薬の8団体から構成され、合志市は事務局としての役割を果たしています。この協議会によって栽培技術などの情報交換や共通課題の解決など、協力体制を確立させ、甘草の国内生産・供給を加速させていきます。

今後のビジョン
甘草の地域ブランド化へ

 合志市ではいま、農家や商工会議所など農・商・工連携のチームを立ち上げ甘草の地域ブランド化に向けた商品開発を進行中。焼酎に入れて薬用酒にしたり、お茶とブレンドしたり、さまざまなアイデアで試作を重ね、地域一体となって甘草による6次産業化を目指し、合志市の「健康ファクトリー構想」の実現につなげていきます。

担当者の声
「合志市には農業研究センターや農業大学校などがあります。甘草に関するさまざまな連携で、地域活性化につなげたいと思います」。(合志市事業部農政課・村上さん)

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