事例のご紹介

株式会社 九戸村ふるさと振興公社
〒028-6506 岩手県九戸郡九戸村大字山屋2-28-1
「甘茶」を生薬原料やお茶、新商品として販売
プロジェクト・ストーリー
地域活性化へ甘茶栽培を開始

 かつて村おこしの一環として地域資源調査を行った結果、九戸村は気候も土壌も甘茶の生育に適していることが分かり、昭和58年頃から栽培をスタート。甘茶は古くから健康にいい飲み物とされ、漢方薬などの生薬原料として使用されてきたことから、薬用作物として生産し製薬会社に出荷してきました。
 それと平行して、お茶そのものを地域の特産品として展開し、直売所や県内の土産物店、アンテナショップなどで販売しています。現在、契約農家27戸で農薬や化学肥料を使わない栽培を徹底し、全量を公社が買い取り年間約4.2トンを製品化。こうした体制によって農家の安定収入を実現しています。

イノベーション・ポイント
英国でも認められるおいしさ

 甘茶の甘味成分のひとつ「フィロズルチン」は砂糖よりも甘みが強く、それでいて甘茶自体は低カロリーであることが最大の魅力。糖質制限のある方やダイエット中の方なども、安心して甘さを楽しむことができます。
 現在、九戸村の甘茶は出荷先の京都の茶園を通じてヨーロッパ各国にも輸出されています。平成24年に英国の「グレートテイストアワード」にバイヤーを通じて出品し、三つ星を受賞。さらには、今年4月のエリザベス女王の誕生日祝いに献上したところ、秘書官のサイン入りのお礼状をいただいたそうです。「たいへん名誉なことです。甘いお茶を好む英国人に受け入れられたのでしょう。甘茶を紅茶などにブレンドして飲むそうです」と、公社の支配人・滝谷博さんもうれしそうに語ってくれました。

今後のビジョン
飲料や甘味料として販路拡大を

 京都や静岡の茶園と提携して緑茶とのブレンドティーとして販売しているほか、スイートスパイス(甘茶を粉末や粗挽きにした甘味料)としての販売、さらにドレッシングやアイスクリーム、パスタなどにも活用されています。今後とくに積極的に取り組んでいくのが、各地の特産品とのコラボレーション。そのひとつが盛岡市の特産品でアントシアニンが豊富に含まれている果実「アロニア」です。酸味と渋味が強く生食には向いていない「アロニア」を粉末にして甘茶とブレンドし、ほどよい酸味と甘みのおいしい健康茶「あま茶アロニア」として販売しています。お互いの産地の資源を活かし合いながら販路も確保できることから、さまざまな産地とのコラボを目指しています。

利用者の声
甘茶は知名度が低いが試飲してもらうと「おいしい」「本当に砂糖は入っていないの?」
「どうしてこんなに甘いの?」と好評で、これを機にリピーターになる消費者も多いそうです。

ページの先頭に戻る