事例のご紹介

NPO法人 丸山ハイランド
〒861-3503 熊本県上益城郡山都町下名連石新4−1
農業で障がい者支援と地域交流を
プロジェクト・ストーリー
園芸療法の考え方をヒントに

 丸山ハイランドは平成13年にボランティア団体として設立。平成18年にNPO法人格を取得し、現在約350名の会員とともに活動しています。当初から障がい者の自立支援に取り組み、ヨーロッパでさかんな園芸療法をヒントに農業をスタート。障がい者が自立するためには周囲の理解が必要と考え、農作業を地域の人々と一緒に行う環境づくりを進めてきました。
 現在、約2haの休耕地を活用して、地域の農家の方々やボランティアスタッフと交流を深めながら、障がい者がさまざまな農作物を生産しています。

イノベーション・ポイント
「農」と「食」をテーマに「ふれ愛館」を地域の拠点として

 ここ数年、安定的に生産・収穫しているのはこんにゃく芋、里芋、落花生、そば、ブルーベリー、梅、みどり米(雑穀米の一種)など実に他品種。しかも、これらの農産物はそのままで、または加工品として企業やJA、農産物直売所、通信販売など販路が確保されているのです。とくに、こんにゃく芋は生産技術の確立を実現し、熊本県の代表的な食品メーカー・マルキン食品(株)と契約し出荷しています。
 「ここまでやってきて、安定的な販路ができたことは大きな成果です。作付け、草刈り、収穫など障がい者の皆さんが農作業を楽しみにしていますし、収穫したものの売り先があることで、やりがいも高まっていますね」と、事務局長の藤本千代美さんも手応えを感じています。
 丸山ハイランドの核となるのが、標高800mの自然に囲まれた約200坪の町有地に古民家を移築した農家レストラン「ふれ愛館」。ここでは、自分たちで生産した野菜やそばを調理して提供しています。藤本さん自身もそば打ち7年の腕前だそうです。さらに、小中学生や一般の応募者を対象とした農業体験やコンサートなど地域の交流イベントを開催。今後も「農」と「食」をテーマにすべての人々にとっての癒しの場を提供していきます。

今後のビジョン
6次産業化で地域を元気に

 生産した農産物のなかで、ブルーベリーとイチゴは廃校となった小学校の給食室を利用してジャムとして加工し、販売していますが、ここ1〜2年で加工施設の建設を考えています。そして、農作業と農産加工の場で障がい者雇用を促進させるとともに、リタイア世代の健康づくりや生きがいづくりにも貢献し、6次産業化によって地域の活性化を目指します。

担当者の声
農作業に参加するボランティアには親子や若い女性も多く、昼食のお米1合で握る「爆弾おにぎり」もペロリと食べてしまいます。多くの方に農業体験をしてほしいと願っています。

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