事例のご紹介

はーとふる川内 株式会社
〒771-0135 徳島県徳島市川内町平石若松108-4
トマト栽培事業でさらなる障がい者雇用を
プロジェクト・ストーリー
大塚製薬の特例子会社として

 はーとふる川内(株)は、大塚製薬(株)の特例子会社として平成23年に設立。特例子会社とは障がい者の雇用の促進・安定化を図るために事業主がつくる子会社で、ここで雇用されている障がい者はグループ会社全体での雇用者数として算入することができます。
 親会社である大塚製薬(株)人事部で障がい者の採用に関わる経験のあった西野直樹さんが、特例子会社設立のプロジェクト・リーダーに任命され、障がい者ができる仕事の創出に注力し、設立後はそのまま代表取締役社長に就任。身体障がい者と精神障がい者を中心に雇用し、親会社のオフィスサポート事業(印刷やIT、デリバリー作業)と工場での生産ラインサポート事業(原材料の搬送作業や清掃)を展開してきました。

イノベーション・ポイント
農業で障がい者が戦力になる証を

 その後「知的障がいのある人たちにも働く場を提供したい」と考えた西野さんは、同じ大塚グループでフルーツトマトの生産・販売をしている(株)アグリベストと業務提携。栽培の技術指導や販路確保などをサポートしてもらいながら、平成26年7月、新たにアグリ事業としてハウス農園「まごころファーム・コスモス」を整備し、トマトの水耕栽培をスタートさせました。
 9月には最初の収穫を行い、平成27年6月までの1年間で30トンの生産量を見込んでいます。生産しているのは中玉トマトの「シンディースイート」という品種。生食はもちろん加工用にも適していて、将来的に加工食品の製造まで事業を広げられるという狙いもあることから、この品種に決定しました。
 現在は、知的障がい者3人、知的障がい者の就労支援の経験がある相談支援員1人、パート社員2人、(株)アグリベストから出向の技術指導員1人と計7人のチームワークで栽培から収穫、出荷までを担当。障がいのある3人は互いに仲間意識をもち、補い合いながら8時間のフルタイムで積極的に働いていて、西野さんも「農業で障がいをもつ人たちが戦力になることが証明できました」と手応えを感じているそうです。
 収穫されたトマトはアグリベストブランドとして大手量販店に出荷するほか、「まごころファーム・コスモス」の名称で県内の生協2ヵ所と農協経由で大阪の市場に出荷されています。

今後のビジョン
会社の力を強めて雇用の場をさらに広げる

 平成28年には、ハウスをもう1棟建設してトマトの生産量を増やすとともに、アグリ事業に初めて精神障がい者を雇用する予定です。そのための相談支援員も現在、研修を受けています。生産量を増やして収益を上げ、障がい者の賃金を上げたり雇用を増やすことを目指します。
 「もっと会社の力を強めて、特例子会社としての役割を果たしたいですし、 大塚グループの発祥の地である徳島に障がい者雇用という形で貢献したいと思っています」と語る西野さんは、さらに、数年後までにトマトの加工食品まで手がける6次産業化も視野に入れているそうです。

関係者の声
大塚グループの社員たちに収穫現場を見てもらい、採れたてのトマトを食べてもらうことで、この取り組みの理解が深まり「社員食堂で使えばどうか」「おいしいから買いたい」などの声が多数寄せられたそうです。

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