事例のご紹介

社会福祉法人 広島岳心会
〒737-0161 広島県呉市郷原町2380-181
園芸を通して障がいのある人の自立と地域交流を
プロジェクト・ストーリー
地域に根づいた福祉サービスを

 社会福祉法人広島岳心会は、昭和54年に開設した障害者支援施設「野呂山(のろさん)学園」をはじめ、短期入所事業、居宅介護事業、就労継続支援B型、就労移行支援、生活介護、相談支援など多岐にわたる福祉事業を行っています。施設では、障がいのある人それぞれの特性に応じて花や野菜の苗の播種、土作り、移植、販売までを実施。とくに地域とのつながりを重視し、花苗は市場などに出荷せずにあえて施設内のビニールハウスで地域住民に向けて直売し、障がいのある人自らが店番もしています。
 年間を通して生産・販売しているのは花ですが、キュウリ、ナス、ピーマン、ゴーヤなどの夏野菜を中心とした苗も手がけており、地産地消を実現しているそうです。

イノベーション・ポイント
地域住民との交流で自立を目指す

 現在、施設で雇用している障がいのある人が2人、就労継続支援B型など福祉的就労をしている障がいのある人は28人。その中の約10人が園芸を担当し、花苗の生産から販売までを手がけています。自分たちで種をまいて育てた花や野菜の苗が買い手に「きれいに咲いたね」「おいしかったよ」と喜ばれ、地域住民とのコミュニケーションが図れることや仕事の成果を実感できることで、やりがいを感じているようです。
 また、平成19年より地元ボランティア団体と連携して、呉市の公園の花壇管理を請け負ってきました。その実績が口コミで広がり、いまでは公園以外に呉市立の学校や病院の花壇管理も依頼されるまでになり、ここでも多くの住民とふれあう機会をもつとともに、地域社会に貢献しています。
「障がいのある人と地域住民との交流は、全国でもトップレベルだと思いますよ」と管理者の小田原裕紀さんは自信をのぞかせています。

今後のビジョン
特別養護老人ホームを開設

 いま課題となっているのが、知的障がいのある人の高齢化です。その親世代はさらに高齢となり、家庭で生活することが難しくなってきていることから、広島岳心会では平成27年4月に新しく「特別養護老人ホームのろさん」(29床)を開設します。知的障がいのある人を含む65歳以上で要介護3以上の高齢者を対象とし、高齢者と知的障がいのある人それぞれの介護に必要なノウハウを両方もった専任スタッフを配置。ハード、ソフト両面から住み慣れた地域での暮らしをサポートしていきます。

利用者の声
「障がいのある人のグループホームは、建設時に周辺から反対運動がおきるケースがよくありますが、住宅団地に私たちのグループホームを建設するときには、花苗を買ってくれている近隣住民が多く、歓迎されました。一緒にバザーを開催するなど、しっかり地域に溶け込んでいます。」

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