事例のご紹介

リハビリ・リンゴ園
〒077-0041 北海道留萌市開運町3丁目5-1ニットー内
「医療」と「農業」が連携した園芸療法
プロジェクト・ストーリー
多彩な役割を担う実験ファーム

 北海道留萌市の病院と隣町である増毛町のリンゴ園とが広域連携することで、「医療」と「農業」という異業種をつないだ実験ファーム。このリンゴ園は障がい者がリハビリを行う園芸療法の場であり、将来、地域医療の担い手となる医学生を呼び込む研修の場であり、廃園寸前の農地を活かして地域産業の発展を担う場でもあります。
 このプロジェクトの事務長である市民団体「留萌がんばるかい」の森さんが、最初に地域医療を守る活動を開始。財政状況が全国自治体病院の中でワースト9位であった留萌市立病院を再生させるべく医師・医療スタッフの確保に携わり、その一環としてリハビリ・リンゴ園の運営をスタートさせました。

イノベーション・ポイント
さまざまな作業で自立支援

 このリンゴ園では、医師やソーシャルワーカーと相談しながら、各人の身体の機能に合わせた作業を行う園芸療法を確立しています。具体的には、留萌市立病院がカバーしている医療圏の関係機関から10人1ユニットのグループに介護士・ソーシャルワーカーが付き添い、週1回リンゴ園に通って共同作業を実施。春先の剪定から夏の草刈り、実の選定、秋の収穫、冬の加工作業までさまざまな作業を通して自立を目指します。リンゴは比較的長期保存できる果実であるため、雪深いこの地域では冬は加工作業になりますが、春から秋は農作業を中心に、オールシーズン作業に関わることができます。
 また、全国から医学生などが医療実習とともにリンゴ園での農業実習に訪問。昨年は本州から4名、道内から20名を受入れて地域住民や農家と交流しました。

今後のビジョン
留萌ブランド化で地域貢献を

 モンドセレクション金賞を目指して、リンゴの新しい商品開発を進行中。さらに、リンゴ園を中心にハンディキャップをもつ人にやさしい地域の実現を図るとともに、地域産業の発展と地域医療の充実を目指します。

共同経営者の声
「医師や専門家とともに農業を通じたリハビリを確立して、ハンデをもつ人の自立のお手伝いができれば」。(リハビリ・リンゴ園を共同運営する果樹農家の冨野嘉隆さん)

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