事例のご紹介

紅の夢普及推進委員会
〒038-3802 青森県南津軽郡藤崎町藤崎字下袋7-1
http://nature.cc.hirosaki-u.ac.jp/kurenainoyume/
産官学連携で展開する果肉まで赤いリンゴ
「紅(くれない)の夢」
プロジェクト・ストーリー
掛け合わせの偶然から誕生

 「紅の夢」は果肉まで赤い新品種のリンゴ。弘前大学藤崎農場で行われるリンゴの育種プロジェクトの中で、さまざまな品種の掛け合わせを試みた結果、誕生した偶然の賜物です。
 当初は、果皮に斑点状のスポットができるという課題もありました。藤崎農場では松本助教を中心に研究を続けて防止法を発見し、平成22年に品種登録。その後わずか3年で苗の販売を実現し、2500本を完売しました。生産者や食品会社など多方面から熱い注目を浴び、今春には1万本の苗木の販売を予定しています。

イノベーション・ポイント
産官学のチームワークが強み

 果肉まで赤い見た目のインパクト、酸味のある味わい、着色料を使わなくても天然の美しい色が出るため、ジュースやジャム、スイーツなどの加工食品としても魅力のある「紅の夢」。これらの特徴を活かした商品開発や販路拡大に向けて、平成25年3月に弘前大学と地域企業、行政、各種団体などと連携して紅の夢普及推進委員会を立ち上げました。
 苗木の販売は地元の苗種企業1社に限定し、苗木1本1本にロットナンバーをつけて管理しながら、生産者のサポートや品質管理などを行っていく予定。一次加工を地元で行うことで地域活性化につなげながら、全国への販路開拓も進めています。こうして生産・加工・商品開発・流通・販売などを地域で一体となって取り組んでいくチームワークこそが、「紅の夢」のプロジェクトの強みといえます。

今後のビジョン
赤い果肉リンゴ3品種で全国へ

 リンゴの果皮に含まれるポリフェノールの一種・アントシアニンが、「紅の夢」は果肉にも含まれていることが判明。現在、健康に対する機能性の研究も進められています。さらに、後続の赤い果肉のリンゴ2種も品種登録に向けて研究開発中。成熟期が異なる「弘前大学赤系3品種」がリレー形式で一年中、全国の市場に出回ることを目指しています。

利用者の声
展示会で約900人に行ったアンケートでは「酸味があっておいしい」という声が多数。「甘い品種ばかりとなったリンゴ市場の中で、消費者は味の多様性を求めているのでは」。(松本さん)

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