商品部門

商品部門(食品産業分野)は、地域の特長を活かした魅力ある国産食材を活用した加工品等の商品が対象です。デザインや製造方法などが工夫された事例が寄せられました。

最優秀賞

リサイクルから生まれた菜種油
「ヤッタネ!菜ッタネ!」

株式会社ななくさ農園

所在地 鹿児島県曽於郡大崎町野方5473
電話 099-471-6010
e-mail info@nanakusa-life.info

一般廃棄物の分別・リサイクルを徹底し、有機堆肥を活用した資源循環の仕組みを確立。町をあげたリサイクル運動から菜種油や地域の特産加工品が誕生した。

8年連続リサイクル率日本一の町

鹿児島県曽於郡大崎町では従来、一般廃棄物の処理を埋め立て処分で行ってきたが、近い将来、処分場が不足するという逼迫した状況にあった。そこで2000年から、一般廃棄物を資源として再利用するために27種類に分別して回収するという取組を始めた。取組が始まった当初は町民からの反発も多かったが、担当者らの地道な努力により「混ぜれば一般廃棄物、分ければ資源」の考え方が次第に住民の間に浸透。2006年にはリサイクル率80%という偉業を達成し、以降8年連続で一般廃棄物のリサイクル率日本一に輝いている。このリサイクルの取組の象徴となっているのが、町内に広がる10.5ヘクタールの菜の花畑だ。この菜の花畑を活用した資源循環の仕組を大崎町では「菜の花エコプロジェクト」と呼んでいる。

菜の花エコプロジェクトの取組

大崎町では回収した一般廃棄物のうち、食品資源と草木を利用して有機堆肥を作っている。その堆肥を畑に撒き、農薬・化学肥料未使用の有機野菜と菜の花を栽培。さらに菜の花からは菜種を採って菜種油を搾る。使用後の菜種油は回収して、バイオ燃料や石鹸などに活用している。プロジェクトの中核商品として誕生した菜種油「ヤッタネ!菜ッタネ!」に引き続き、2015年からはプロジェクトのロゴを作成し、有機野菜や菜種油を使った地域の特産加工品の開発を始めた。日本の菜種油の国産自給率が0.04%という現状のなかで、国産でなおかつひとつの地域で作った混じりけのない菜種油は希少価値がとても高い。2014年の調査では、大崎町の菜種油の抗酸化力は一般の菜種油の約5倍という分析結果も出ている。大崎町ではふるさと納税の返礼品のひとつとしてこの菜種油の採用を決めた。商品パッケージには菜の花エコプロジェクトの専用ロゴマークをつけ、「大崎町にも誇れる地域特産物があるとわかってよい」と町民たちにも好評だ。

インドネシアの都市に技術提供を開始

この取り組みは海外からも注目を浴びている。2012年からは、インドネシア国デポック市やバリ州にリサイクル技術の提供を始めた。もともと堆肥資材の自給が多くないデポック市でも、食品資源と草木から作る堆肥で農産物の生産率が向上させられるよう、現在は現地の関係機関で実証研修を行っている。また、他の発展途上国にもリサイクル技術を提供し、世界各地の衛生環境の改善や雇用創出に貢献している。大崎町のこれからの目標は、「ヤッタネ!菜ッタネ!!」の国内での認知度を上げて、さらなる消費拡大につないでいくことだ。菜種油は町民の間では広く使用されてきているものの、現状では町民だけでは消費しきれていない。今後は菜の花エコプロジェクトで開発した商品のさらなるアピールと販路拡大を図っていくことが、町内の循環型資源リサイクルが円滑に機能し続けることにつながり、ひいては良質な油を摂ることから得られる消費者の健康や、日本の食料自給率アップにもつながると考えている。

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優秀賞

鮭の生ハム

伝統の鮭料理に新風を吹かせる「鮭の生ハム」

有限会社きっかわ
所在地 新潟県村上市大町1-20
電話 0254-53-2213
URL http://www.murakamisake.com/
e-mail info@murakamisake.com

新潟県村上市は日本一の鮭文化の町として知られ、百種類以上の鮭料理がある。その代表格が、一ヶ月かけて北風に当て発酵させて作る「塩引鮭」で、新巻鮭には無い独特の風味を持つ鮭だ。この伝統の「塩引鮭」を革新し、更に低温で熟成させ仕上げたのが「鮭の生ハム」。塩引鮭が焼いて食べるのに対し、「鮭の生ハム」は生のまま食べられて手軽。その上、味わいもまろやかなことから、中年層のみならず若い世代にも人気を博し一躍ヒット商品となった。これを機に、洋風鮭料理ブランド「Madam Kikkawa」を設立。村上市の風土が生み出す特有の発酵環境と伝統製法を活かしながら、今後も地域の鮭料理文化に新風を吹かせる。

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優秀賞

正解一の九州・沖縄をつくろう。野菜100

「おいしく地産全笑。」プロジェクト

キリンビバレッジ株式会社
所在地 東京都中野区中野4丁目-10番2号 中野セントラルパークサウス
電話 03-6837-7107
URL http://www.kirin.co.jp
e-mail yukinori_hirata@kirin.co.jp

その土地の自然の恵みや食文化をおいしい飲み物にして全国で楽しみながら、原料となる農産物の正しく有効な消費のあり方を、地域の生産者のみならず関係者やそこに共感する人たちも巻き込んで考えていくことをめざすプロジェクト。第1弾は「ALLMADEIN九州・沖縄」をコンセプトに、九州・沖縄産の青果のみで作った野菜ジュース「野菜100」・「野菜と果物」を2015年7月に発売した。原料には8県すべての素材を採り入れ、宮崎県の「平兵衛酢」などその地域のみで知られているローカル素材も積極的に採用。また原料野菜は規格外のものを使っている。プロジェクトを通して農産物の有効利用や、地域経済・農業への貢献も図る。

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優秀賞

塩バターパン

国産小麦ゆめちからを使用
「ゆめちから入り塩バターパン」

敷島製パン株式会社
所在地 愛知県名古屋市東区白壁五丁目3
電話 052-933-2111
URL http://www.pasconet.co.jp/
e-mail daigo-matsumoto-19427@pasconet.co.jp

国内に出回るパンの原料小麦の大半が輸入に依存するなかで、今後は世界的に穀物の需給がひっ迫することが見込まれる。そのような状況を踏まえ、敷島製パンでは国産小麦の自給率向上をめざして国産小麦を主原料としたパンの開発に2003年から取り組んできた。2008年にパン製造に向く北海道産超強力小麦の新品種「ゆめちから」と出会い、これまで製法を磨き上げながら食パンやベーグルを商品化。2015年に満を持して発売した「ゆめちから入り塩バターパン」は国産小麦粉100%使用で、そのうち「ゆめちから」を75%配合。フランス産バターがパンの風味を引き立てる仕上がりで、今年度の敷島製パンのナンバーワンヒット商品となっている。

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優秀賞

新たな日本茶スタイルを生み出す「ボトリング吟穣茶」

株式会社下堂園
所在地 鹿児島県鹿児島市卸本町5-18
電話 099-268-7281
URL http://shimodozono-ginjyocha.com/
e-mail tea@shimo.co.jp

飲料の多様化により、急須で飲むリーフ茶葉と茶葉の栽培農家は減少傾向にある。低価格帯の無糖茶飲料が広がるなかで、手間ひまかけて生産・加工される日本茶の価値を見直し、ワインのように産地や品種でお茶を選びワイングラスで楽しむ新たな日本茶スタイルで、業界の活性化に寄与する商品「ボトリング吟穣茶」を開発した。
原料はすべて鹿児島県産の有機栽培や無肥料・無農薬栽培の茶葉を使い、地域活性化や農薬による環境負荷の軽減にも取り組み、また茶葉本来のおいしさを最大限に引き出すため、加熱加工は行わず、薬品や添加物も一切不使用。独自の新技術で、旨み・味わい・香りに富んだおいしさを実現した。

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優秀賞

「全農 国産米使用 お米のミルク」

全国農業協同組合連合会
所在地 東京都千代田区大手町1-3-1
電話 03-6271-8163
URL http://www.zennoh.or.jp/zennoh-brand/lineup/product.html#?id=v8

国産米のみを使用し、砂糖不使用で米本来の自然の甘みを活かした、クセがなく喉ごしもよい飲料。1本飲めばコンビニエンスストアのおにぎり約3分の1の米(約17グラム)を摂取するのに相当し、手軽で健康的に米の栄養分を摂取できる。さらに玄米に含まれる機能性成分「γ‐オリザノール」や米のビタミンと呼ばれる「イノシトール」を加え、栄養成分を補強。牛乳アレルギーや乳糖不耐症の人、朝食をとる時間のない人、疲労を回復させたい人、運動前にエネルギー補給をしたい人などにとくにおすすめだ。米を主食として食べるだけでなく、食品原料としての利用価値を広げ、米離れが進む現代に米のおいしさを再認識してもらう。

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優秀賞

香川県産はだか麦を使った「麦ごはん用シリーズ」

株式会社高畑精麦
所在地 香川県善通寺市吉原町2392-1
電話 0877-62-2323
URL http://www.hadakamugi.jp
e-mail miyo@hadakamugi.jp

大麦は、その味と優れた栄養価が見直され、近年は世界的に健康食品として注目されている。香川県は麦作に適した土地柄で麦栽培の歴史も古く、とくに大麦の一種であるはだか麦はその9割が高畑精麦のある香川県善通寺市で育種・品種開発されてきた。この土地柄を強みに、これまで麦焼酎や麦味噌の原料として使われてきた香川県産はだか麦を主役に据えた商品開発を行い、誕生したのが「麦ごはん用シリーズ」だ。「押麦」、「丸麦」、「玄麦」の3種類があり、とくに「玄麦」は、はだか麦を丸ごと食べられる商品としては日本初。需要と価格が低迷するはだか麦の高付加価値化を図り、大麦の認知向上と消費拡大に寄与する。

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優秀賞

なつかしくて新しい「富のおもちかえり」

富山県/株式会社ラックス
所在地 富山県富山市西長江1丁目12-1
電話 076-422-7478
e-mail hatano@racss.com

「あたらしく・なつかしい 富山の手土産」をコンセプトに「押し寿し」、「ます寿し」、「オイル漬け」、「ピクルス」、「かまぼこ」など富山県の農林水産品を魅力的なお土産品へとブラッシュアップさせた。5つの商品群で合計13商品を展開している。たとえば、「ます寿し はんぶんこ」は、10の専門店の味を食べ比べできるよう、各店の「ます寿し」をハーフサイズにしてかわいいパッケージで包み、若い女性が手に取りやすい商品に仕上げた。また、和風しかなかった魚介加工品は「白えびのスペイン風オイル漬」や「ホタルイカのイタリアン風オイル漬」など洋風に加工。富山県のおなじみの食材で、新たな食文化の創出を図る。

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優秀賞

国産果実・野菜のエキスをつめこんだ「Toreta!(とれた!)」

日本コカ・コーラ株式会社
所在地 東京都港区六本木1-4-5アークヒルズサウスタワー9F
電話 03-5574-4800
URL http://c.cocacola.co.jp/iimono-toreta/

北は北海道産のニンジン・アスパラガス、南は沖縄県産のアロエと15種の国産果実・野菜のエキスとミネラルを使用した熱中症対策にも最適な水分補給飲料。愛媛県産ミカン、鹿児島県・宮崎県産キンカン、高知県産ユズ、広島県産レモンのエキスを使った柑橘系フレーバーで、大人から子どもまで飲みやすい味わいだ。食品に比べて飲料は産地を確認するのが難しい現状のなかで、本当は飲料も産地をわかった上で購入したいという消費者のニーズを知り、原料産地にこだわり、パッケージには産地を記載。テレビCMでは「食べ物の産地を誰もが気にする時代、飲み物も産地がわかればよりおいしく味わえる」というメッセージを商品とともに伝える。

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優秀賞

東北の復興を願って地元産物を主役にした駅弁3種

株式会社日本レストランエンタプライズ
所在地 宮城県仙台市宮城野区原町1-11-1(仙台支社)仙台調理センター
電話 022-257-2981(仙台支社)仙台調理センター
URL http://www.nre.co.jp/
e-mail t-takahashi@nre.co.jp

日本レストランエンタプライズの仙台支社と盛岡列車営業支店がそれぞれ地元企業や団体と連携して、駅弁3種を企画・開発した。仙台支社が開発した「東北福興弁当」は、各地の「隠れた良品」を発掘し、東北6県すべての食材をバランスよく盛り込んだ。一方、「石巻大漁宝船弁当」は石巻の食材にこだわり、酢飯の上に炙り牡蠣、〆サバ、アナゴ、アミエビなど石巻の海鮮素材を使った寿司弁当だ。盛岡支店は岩手県産サンマを使った「三陸秋刀魚岩手箱」を開発。〆サンマ、焼きサンマ、サンマ煮の3種類の握り寿司が見た目にも美しく詰め込まれている。いずれも地域産業の活性化、地域ブランド力向上をめざし、被災地の復興支援に寄与する。

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優秀賞

国産茶葉100%使用。
日本品質の烏龍茶誕生。「にっぽん烏龍」

ポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社
所在地 (本社)愛知県名古屋市中区栄4-2-29 (東京本社)東京都渋谷区恵比寿4丁目20番1号
電話 03-5795-1105
URL http://www.pokkasapporo-fb.jp/

烏龍茶は中国産のイメージが強いが、緑茶も烏龍茶も同じ茶葉から作られている。そこで、日本品質の烏龍茶の商品化をめざし、茶業種メーカーと共同で、中国で手作業で行われている茶葉の加工工程を国内でオートメーション化して再現することに成功。茶葉も100%国産で、静岡県産と鹿児島県屋久島産の茶葉をブレンドし、コクがありながらも苦渋みを抑えたやさしい味わいに仕上げた。脂っこい食事と一緒に摂取すれば排油効果があることを知りつつも、特有のえぐみや苦みが苦手で今まで烏龍茶を敬遠してきた人にも飲みやすい。発売後、年初の計画を大きく上回る販売数だったことから、今後はさまざまなサイズの容器の展開も含めて生産量を増やしていく。

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