大賞

大賞

自然飼育の放牧にこだわった

JASオーガニック黒豚に認証された
「薩摩黒豚」

有限会社三清屋

所在地 鹿児島県鹿屋市笠之原町5番58号
電話 0994-44-5196
URL http://www.minc.ne.jp/~sansinya/
e-mail sansinya@po.minc.ne.jp

豚の健康を一番に考えた飼育方法で、美味しい薩摩黒豚を生産・出荷。山間部での放し飼いや有機飼料・循環型農業を組み込んだスタイルが評価され、養豚では日本初のJASオーガニック認証を取得した。

アトピー性皮膚炎の子どもが多いと知り、始めた養豚

鹿児島県大隅半島高隈山系の山林を開拓し、1万8000平方メートルの広い敷地にバンガロー風の豚舎を建て、年間約350頭の薩摩黒豚(純粋六白黒豚)を生産・出荷している。黒豚たちは豚舎の中を毎日のびのびと駆け回り、さらに天気の良い日は外に出て赤土やドングリなどの自然の恵みを食べて過ごす。ストレス知らずで育つため、とても人なつっこく穏やかな性格だ。創業は平成元年、アトピー性皮膚炎に悩んでいる子どもが多いことを知り、「21世紀へ羽ばたく子どもたちに向けて安心・安全な未来を創る食べ物を」という思いで、「本来の飼い方をここで」を理念に黒豚作りを始めた。本物の黒豚を味わってもらいたい一心で確立した、環境保全型農業を組み込んだ飼育方法が評価され、平成27年3月に日本初のJASオーガニック黒豚の認証を取得した。


有機飼料を与え、自然に近い環境で豚を育てる

豚の飼料は、単品で取り寄せた大豆、トウモロコシ、麦、葉緑素、魚粉、有機栽培したサツマイモなどを与え、市販の配合飼料は使わない。抗生物質や成長ホルモン剤を一切使用せず、これまでは輸入品にも頼ってきたが、地元の鹿屋市産業支援センターからの紹介で、有機飼料生産農家から国産の非遺伝子組換え有機飼料を調達できるようになってきている。今後は国産の有機飼料の割合をさらに増やしていくつもりだ。また、豚の飲み水は地下86メートルまでボーリングしてくみ上げた天然ミネラルアルカリイオン水を使い、豚が飲みたいときに飲みたいだけ飲める環境にしている。豚舎の土壌は殺菌作用のある鹿児島特有のシラス土壌で、豚たちがストレスを感じにくいよう自然に近い環境を心がけている。さらにその土壌には、独自に開発した好気性バクテリアを増やす菌を散布し、豚の糞尿を自然分解、発酵させて堆肥化している。こうすることで豚舎の臭いやハエによる公害が抑えられる。堆肥はサツマイモの有機栽培に活用している。


JASオーガニック黒豚のおいしさを訪日客にも

大量生産や効率性をめざさず、手間ひまかけて育てた黒豚は、 肉質がきめ細かく、歯切れが良い。さらに、ほんのり甘いサツマイモを与えることで肉に甘みがでる。さらっととろける脂身は、濁りのない銀白色となり臭みもなく、甘みと旨みで食べても胃もたれしない。アトピー性皮膚炎に悩む子どもをもつ親をはじめ、昔ながらの黒豚の味わいに魅了され、一度食べたらリピーターになる人は多い。今後の展望としては、JASオーガニック黒豚の生産・出荷量を少しでも増やしていくことで、非遺伝子組換えの有機飼料を生産する契約農家の安定収入と雇用拡大につなげていきたい。同時に自分たちも生産・出荷量が増えれば、雇用を創出でき、地域経済に貢献できる。また、日本初のJASオーガニック黒豚の生産者として、未来の農業を支える若者たちのビジネスモデルとなり、鹿屋市がめざす「畜産の町」の先頭に立って進めていきたいと考えている。近い将来は、オーガニック食品への取組が日本よりも盛んである欧米からの訪日客に対して、欧米に勝るとも劣らないオーガニック黒豚が日本にも存在することをアピールして輸出にもつなげていきたい。それに加え、2020年の東京オリンピックに向けて、開催地域の飲食店の食材として扱ってもらえるよう、これからはオーガニック黒豚の販路開拓にも力を入れていきたい。


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