販売促進・消費促進部門

  • 漁師自慢の魚「プライドフィッシュ」で水産物の消費を拡大 全国漁業協同組合連合会
  • 貴重な夏ソバを全国に販売!6次産業化でイノベーションを起こす 農業生産法人 株式会社赤城深山ファーム
  • 米粉ピザを無償で提供する全国キャラバン「ニッポンの美味しいをつな号」株式会社魚国総本社
  • 映画で子どもの食への関心を促す「在来作物で味覚のレッスン!」 映画「よみがえりのレシピ」製作委員会
  • 「たんとおあがり 京都府産」で地産地消をアピール 京都府農林水産部 食の安心・安全推進課
  • 豚肉、野菜、水産物、米も神奈川県産!地産地消弁当「かながわ彩りべんとう」 株式会社京急ストア
  • 北海道生まれの小麦「ゆめちから」を使ったパン 敷島製パン株式会社
  • 生産者団体「天と地と」を主宰し、農家のモチベーションをアップ 株式会社ダイアスポラ
  • 規格外の魚を「もったいナイ魚」として商品化し、新規需要を喚起 株式会社大地を守る会
  • 地産地消で県民の心をつなぐ「ふくおかの農業応援団」 福岡県農林水産部 食の安全・地産地消課
  • まめ太郎が活躍する「ねばねば元気プロジェクト」 漫画兄弟 株式会社ドリームエージェント

最優秀賞

漁師自慢の魚「プライドフィッシュ」で水産物の消費を拡大

所在地 東京都千代田区内神田1-1-12 コープビル 7F
電話 03-3294-9674
URL http://www.pride-fish.jp/
e-mail syouhikakudai@zengyoren.jf-net.ne.jp

日本人の魚離れに歯止めを

この10年間で、日本での水産物の消費量は30%近く減少。若年層を中心としたいわゆる“魚離れ”は、関係者の想像を大きく超える速度で進展している。
魚価の低迷もあり、危機感を募らせた水産業界では、官民協働で2012年から「魚の国のしあわせ」プロジェクトを展開している。そのなかで、ある程度の成果を挙げたのが「ファストフィッシュ」だ。これは、魚の料理は手間がかかるというイメージを払拭するために、フライパンで焼くだけ、あるいは温めるだけなど、手軽に調理して食べられる水産物の商品で、消費者の魚離れを食い止めるうえで一定の効果を発揮した。
一方で、魚の本当のおいしさや旬の魚を消費者に伝え、いわば魚をブランド化する役目を果たしていた鮮魚店が、後継者不足などから減少していることに危機感を抱いたのが全国漁業協同組合連合会だ。目利きの不足が、魚の魅力を損ねた結果、中高年層の魚離れまで見られはじめていると分析。さらに違った切り口の追加策が求められた。

漁師が選んだ本当においしい魚

そこで2014年1月に立ち上げたのが「漁師自慢の魚『プライドフィッシュ』プロジェクト―おいしい魚の感動を」だ。魚の旬や、本当のおいしさを知っている漁師に、全国各地の自慢の魚を季節ごとに選定してもらい、広く消費者に情報発信する。たとえば高知県であれば、春は「土佐さが日戻り鰹」、夏は「土佐沖どれキンメダイ」、秋は「宇佐の一本釣りウルメ」、冬は「土佐の清水さば」といった具合だ。漁師が誇りを持って選定した魚を「プライドフィッシュ」とネーミングし、料理の専門家やマスコミ関係者、有識者などによる企画委員会を設置し、幅広くPRしていくことを計画した。
実際、首都圏の鮮魚店店頭での実演販売では、天候不良にもかかわらず、開店前から長蛇の列となり、消費者が、魚への関心を失っていないことを実証することとなった。
正しい知識の拡散が、水産物の消費拡大につながるとの確信を得て、プライドフィッシュの公式ホームページを2014年6月から公開。2014年9月末現在、16県から38魚種が「プライドフィッシュ」として選定され、公式ホームページですぐに確認できるようになっている。今、どこでどんな魚が一番おいしいのか、「漁師が教えてくれる」とともに、それを食べられる店や買える店の情報も併せて公開している。
ホームページは、立ち上げから3カ月間で3万件以上のアクセスがあり、全国への波及効果にも自信を深めている。

生産、流通現場からも反響

こうしたPR施策に触れた生産者や流通業者からの反応も集まっている。「プライドフィッシュをぜひ扱いたい」というスーパーや鮮魚小売店、「自分が誇るプライドフィッシュのおいしさや料理法を、消費者に直接説明したい」と首都圏での実演販売に立候補する意欲ある漁師も多いという。また、和食が無形文化遺産に登録されたことを背景に、海外で和食がブームとなっており、東南アジアなどからプライドフィッシュに関する問い合わせもある。全国漁業協同組合連合会では、シンガポールに和食の海外アンテナ店を出展することも検討している。
今後は、テレビの料理番組や料理雑誌などとのタイアップを企画するなど、よりメディアなどへの露出を高めていきたいとしている。

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優秀賞

貴重な夏ソバを全国に販売!
6次産業化でイノベーションを起こす

農業生産法人 株式会社赤城深山ファーム
所在地 群馬県渋川市赤城町長井小川田4610-54
電話 0279-56-7403
URL http://akagimiyamafarm.com/
e-mail akagimiyamafarm@live.jp

東京都内でそば店を営んでいた店主が「そば屋目線」の香り高いおいしいソバを栽培したいと考え、群馬県の赤城山麓で就農し、遅霜、雑草、雀の害などによって収穫が困難と敬遠されてきた夏ソバの栽培にチャレンジした。
3へクタールからスタートした耕作地は、耕作放棄地を活用するとともに、小売店や飲食店からの需要の拡大を受けて100ヘクタールにまで広がった。二期作による専作経営で年間170ヘクタールのソバを栽培、群馬県のソバ生産量の3割を生産している。効率よりも品質を重視し、早刈りと袋取り、収穫後の温、湿度管理、遮光の徹底により色、香り、味の品質維持に努めるとともに、複数の製粉機械を利用するなどして、高品質の商品開発に取り組んでいる。
高品質のソバを低廉な価格で提供し、食料自給率の向上、地域の雇用創出をめざしている。

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優秀賞

米粉ピザを無償で提供する全国キャラバン
「ニッポンの美味しいをつな号」

株式会社魚国総本社
所在地 大阪府大阪市西淀川区竹島4-1-28
電話 06-6478-5707
URL http://www.uokuni-s.co.jp
e-mail info@uokuni-s.co.jp

企業、学校、病院、介護施設など、全国2,600カ所以上の食堂で給食事業を展開する魚国総本社は、フードトラック(移動調理車)を使って、ピザを無償で提供する全国キャラバンを行っている。創業100周年を迎えるに当たり、未来を担う世代への思いを食を通じて伝えていきたいと企画した社会貢献活動で、本格的な薪の石窯と厨房を積載したオリジナルのフードトラックを活用し、訪れる先々で旬の食材をトッピングした新潟県産コシヒカリの米粉100%のピザを提供している。
2013年6月の開始以来、26都道府県76市町村、計99カ所を訪問。プレゼントのポン菓子の原料も国産米に限定し、国産農産物の消費拡大に貢献している。さらにオリジナルキャラクター「お米丸」の食育紙芝居『お米丸の美味しい珍道中!』を上演、子どもたちが楽しみながら米や地域の食文化を学べるよう工夫している。
今後も継続的に活動を続け、2015年4月までに訪問先を125カ所にまで伸ばしたいと考えている。

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優秀賞

映画で子どもの食への関心を促す
「在来作物で味覚のレッスン!」

映画「よみがえりのレシピ」製作委員会
所在地 山形県鶴岡市本町2-5-15
電話 023-564-8724
URL http://y-recipe.net/
e-mail info@y-recipe.net

地域の伝統的な野菜や果樹、穀物などのいわゆる在来作物は、世代交代とともに維持や継承が困難になっている。こうした状況を改善しようと、地元出身の映画監督渡辺智史らは、2011年、在来作物の種を守り継ぐ人々の姿を収めたドキュメンタリー映画『よみがえりのレシピ』を製作した。上映に併せて、同映画の製作委員会が子どもを対象とする料理教室を開講したところ、在来作物に対する関心や、食に関する知識が乏しいことに気づき、新たな映画の着想を得た。
委員会として2本目の映画となる『在来作物で味覚のレッスン!』は、料理教室を舞台に子どもたちが在来作物を調理して味わいながら、地域の食文化や、味覚の五味を学んでいく姿を描く。映画製作と並行して料理教室やワークショップの開催、料理本の制作など、連動した活動にも数多く取り組んでいる。活動を通して、子どもたちが将来、食や農業を支える存在へと成長してくれることを期待している。

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優秀賞

「たんとおあがり 京都府産」で地産地消をアピール

京都府農林水産部 食の安心・安全推進課
所在地 京都府京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話 075-414-5656
URL http://www.pref.kyoto.jp/tisantisho/1165913652332.html
e-mail shokuanzen@pref.kyoto.lg.jp

京都府は、府が進めてきたアクションプラン「いただきます。地元産」の一環として、2006年から「たんとおあがり 京都府産」施設認定制度を実施している。この制度は、府内の病院、福祉施設、社員食堂、大学食堂を対象に、京都府産の米と野菜の使用が一定の基準を満たした施設を認定するもので、認定基準は以下のように定められている。施設の給食に京都府産の野菜などを四季ごとに30日以上利用するとともに、施設が米を使った料理を提供する年間日数のうち、おおむね50%で京都府産の米を使用すること。さらに、施設利用者に、府内の産地や食文化などの情報を発信するというPR活動が求められる。
認定施設には、「京の伝統野菜」を描いた丹後ちりめんが交付され、額縁には京都府産ヒノキの間伐材が使用されている。施設側、利用者ともに地産地消の意識を高めてもらい、地域ぐるみで京都の農業を盛り上げようと奮闘している。

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優秀賞

豚肉、野菜、水産物、米も神奈川県産!
地産地消弁当「かながわ彩りべんとう」

株式会社京急ストア
所在地 東京都港区高輪2-21-28 京急第3ビル
電話 03-5449-4322
URL http://www.keikyu-store.co.jp/

京浜急行沿線を中心に、東京都心から三浦半島までのエリアでスーパーマーケット事業を展開する京急ストアでは、神奈川県産の食材を用いた惣菜に力を入れている。2014年5月には、県産のブランド豚肉「かながわ夢ポーク」、三浦産のキャベツ、湘南産の小松菜ときゅうり、「三崎のまぐろ」、神奈川県産米「さとじまん」などを使った「かながわ彩りべんとう」を販売。地産地消を勧める料理研究家、コウケンテツ氏がレシピを考案したことと、455キロカロリーでヘルシーなこととがあいまって人気を呼び、約1万食を販売した。店舗では「県産の米があることを初めて知った」といった声もあり、地元食材のPRにも寄与している。
同社では、神奈川県が掲げる「医食農同源」の普及と、「健康寿命日本一」をめざす取組にも賛同しており、今後も県と包括協定を締結し、県産商品の開発を行っていく予定だ。

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優秀賞

北海道生まれの小麦「ゆめちから」を使ったパン

敷島製パン株式会社
所在地 愛知県名古屋市東区白壁5-3
電話 052-933-2111
URL http://www.pasconet.co.jp/

「パンづくりで社会貢献」を創業理念とする敷島製パン(Pasco)。2008年北海道農業研究センターで生まれた北海道産小麦「ゆめちから」と出会ったことがきっかけで、その小麦粉を原料にしたパンを商品化し、国産小麦の消費拡大をめざすことにした。
「自分たちの生産した小麦がどんな製品になるのか見えない」というジレンマを抱えていた生産者と直接対話しながら、一般の製パン用小麦よりもタンパク質の多い「ゆめちから」でおいしいパンを作る研究開発に4年を費やし、2012年「ゆめちから入り食パン」を発売。これが好評で、商品ラインアップも拡充している。
商品名でも「ゆめちから」の認知促進に力を入れている。また、「ゆめちから」以外にも「きたほなみ」などの国産小麦を積極的に使用している。2015年までに国産小麦の月間使用量を2014年現在の7倍にまで増やしていく計画だ。

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優秀賞

生産者団体「天と地と」を主宰し、
農家のモチベーションをアップ

株式会社ダイアスポラ
所在地 京都府福知山市三和町高杉331
電話 090-6050-0619
URL http://diaspora.jp/
e-mail diaspora.ceo@me.com

京都府福知山市と兵庫県丹波市で、環境負荷の少ない農業を実践しているダイアスポラは、2013年の台風18号によって被災した複数の農家から離農の相談を受けたことをきっかけに、営農を持続していけるように、生産者団体をつくり農作物をまとめて扱う取組を始めた。「天と地と」と名づけた生産者団体に加盟するのはおよそ100の生産者。野菜の全量買取により、生産に集中できる環境をつくるとともに、高齢の生産者のもとには保冷車で集荷に行くなど、地域を見守る役割も果たしている。さらには、「京都の野菜だけで作ったトラディショナルパスタソース」など、すべての材料を生産者団体内で賄う加工品も複数開発。また、商品の緩衝材に地元の伝統技法で作られた和紙を使うなど、地元を潤す持続可能な事業を構築している。
今後は、オールジャパンの食材と伝統技法をアピールし、海外への輸出も積極的に行っていく予定だ。

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優秀賞

規格外の魚を「もったいナイ魚」として商品化し、
新規需要を喚起

株式会社大地を守る会
所在地 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデンD棟 21F
電話 043-213-5860
URL http://www.daichi.or.jp/
e-mail press@daichi.or.jp

安心とおいしさにこだわって国産有機食材の宅配サービスなどを行っている大地を守る会では、第1次産業を支援する活動の一環として、これまで市場で規格外とされてきた魚や未利用魚、加工段階で捨てられてきた部位を、「大地を守る会のもったいナイ魚」と名づけて商品化し、2010年から提供している。
イカの耳、ミズダコの頭、ガストロの角切りなど60種以上の商品を開発しており、テレビや全国紙をはじめ多くのマスコミに取り上げられた。未利用資源の活用、現地業者による加工によって、水産業従事者の収入安定、水産資源の保護に資している。2013年度の売り上げは初年度比260%と好調で、かつ正規品の需要を減らすことなく、新たな需要を喚起している。
今後、傷のついたりんごなどの青果物や、ふぞろい材料の豆煮なども「もったいナイシリーズ」として展開する予定だ。

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優秀賞

地産地消で県民の心をつなぐ「ふくおかの農業応援団」

福岡県農林水産部 食の安全・地産地消課
所在地 福岡県福岡市博多区東公園7-7
電話 092-643-3575
URL http://f-ouen.com/
e-mail shokuchi@pref.fukuoka.lg.jp

福岡県は、いちごの「あまおう」をはじめ、「博多なす」、「八女茶」など全国的な知名度を持つ農林水産物を数多く有する生産県であるとともに、人口500万の大消費地でもある。そこで、2011年度から地産地消の推進を目的に、「ふくおかの農業応援団」の募集を開始した。
県産食材を積極的に購入する「応援ファミリー」には約2万世帯の登録があり、県は年間約40回の農業体験ツアーを実施するなどして県産食材への愛着を深めてもらう活動を行っている。また、年間を通じて県産食材を使用する「応援の店」には、約800店が登録。店内外にのぼりやタペストリーを設置したり、「食育・地産地消ポータルサイト」で検索できる。さらに2013年度からは、社員食堂で地産地消に取り組む企業などを「応援団体」として登録し、応援団の輪を広げている。
2015年2月からは、産地と応援の店を直接つなぐ「県産食材取引拡大システム」をスタートさせ、さらなる消費拡大を図る予定だ。

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優秀賞

まめ太郎が活躍する「ねばねば元気プロジェクト」

漫画兄弟 株式会社ドリームエージェント
所在地 東京都中央区銀座1-8-21 9F
電話 03-6228-6205
Twitter まめたろう@nebanebagenki
e-mail info.dreamagent@gmail.com

漫画兄弟は、漫画家の古屋兎丸(長男)、ミュージシャンのHAKUEI(次男)、俳優の平沼紀久(末っ子)に加え、活動に賛同したタレントの光浦靖子(長女)で構成されたユニット。食育絵本『れいぞうこのなかのなっとうざむらい』の主人公、まめ太郎をキャラクターにした「ねばねば元気プロジェクト」を全国で展開し、日本の将来を担う子どもたちをはじめ多くの人々が、食を通じて粘り強く元気になるように、食育と生産者支援を軸に国内外で活動を行っている。
国産の良いものを毎日食べてもらいたいと“粘り強く元気に頑張っている”生産者や飲食店などに光を当てて「まめたろう認定」を行うほか、テーマソングとダンスも制作。耳に残るメロディは子どもたちに好評で、絵本の出版元であるポプラ社とともにイベントなどを通じて、新鮮な旬の食品をとることの大切さを国内外に発信している。今後、アニメや映画、漫画、音楽、スポーツなどさまざまなジャンルと連携し、日本のすばらしさを海外にアピールしていきたいとしている。

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