商品部門

  • 「コメネピュレ」による新たな米需要の創出」 株式会社大潟村あきたこまち生産者協会
ネピュレ株式会社
  • 新潟県産コシヒカリの即席麺「うまさぎっしり新潟 米粉でもちもちラーメン」 エースコック株式会社
  • 国産米100%の米粉を使った新しいスナック「ちびむすび」カルビー株式会社
  • 国産の原料でおいしさをアピールする「むぎの詩(うた)」シリーズ 株式会社神戸屋
  • 「湘南ゴールド」を使用したオリジナルのデザートとパン 株式会社サークルKサンクス
  • 福岡県産小麦「ラー麦」を100%使用、即席棒状ラーメンの開発と販売 サンポー食品株式会社
  • 世界で唯一、自社育種の大麦とホップで作った国産原料100%のビール「まるごと国産」 サッポロビール株式会社
  • 国産の食品副産物を食べて育った霜降りたっぷりのおいしい豚肉 株式会社G・ファーム
  • 飼料用米と馬鈴薯でんぷん副産物から開発した自給率100%の飼料を養鶏に活用 昭和産業株式会社 昭和鶏卵株式会社
  • 北海道産小麦で“本物のおいしさ”を追求「丸亀製麺」の讃岐うどん 株式会社トリドール
  • もっとごはんを食べて健康に!国産大麦100%の麦ごはん 株式会社はくばく

最優秀賞

「コメネピュレ」による新たな米需要の創出

所在地 秋田県南秋田郡大潟村字西4-88
電話 0185-45-2851
URL http://akitakomachi.co.jp/
e-mail eigyo@akitakomachi.co.jp

多彩な製品を開発し米の消費拡大を推進

「自分たちが生産した米を、全国の消費者に直接お届けしたい」との強い思いから、秋田県大潟村の生産者が、大潟村あきたこまち生産者協会を設立したのは1988年。どこよりもおいしい米を消費者に届けようと、低温倉庫を建設するなど保管や精米の管理を徹底。安全性を高めるため、放射性物質測定、残留農薬分析測定など多様な分析測定、検査も率先して取り入れてきた。また、「安全なお米は安全な環境から」との信念にもとづき、2000年にはISO14001(環境マネジメントシステム)を本社にて認証取得するなどの努力を重ねている。
設立以来、大きな課題となってきたのが生産者の高齢化と後継者不足。こうした課題を解決するために、若者が夢と希望を持てる農業を創造することを企図し、米の新しい消費拡大にも力を入れてきた。発芽玄米や炊飯加工、保存食のレトルト食品、さらには米粉や米粉を利用した麺の製造にも乗り出し、ラインアップを増やし続けている。
そんな折、ネピュレ社が開発した「ネピュレ=NEXT(次世代の)PUREE(ピューレ)」技術に着目した。ネピュレは、農産物を素材そのままにピューレ状にする食品加工技術。組織破壊や栄養成分の流出が大幅に抑えられ、完全無添加で、色、味、香りを損なうことなくピューレに加工できる。
この技術を用いて、米のピューレを製造することで新規需要が見込めると考えた同協会は、2013年にネピュレ社から技術供与を受け、製造設備を導入、調整を繰り返し、2014年6月、米から作ったピューレ「コメネピュレ」を発表した。

食品メーカー、流通業界から熱い視線

完成したコメネピュレには、優れた特長が多数見られた。米の甘みに加え乳化作用があるため、パンだけでなく、スイーツ、アイスクリーム、練り物などさまざまな食品に使用することが可能で、保水性に富むコメネピュレの効果で、しっとりとした食感を楽しめる。すでに一部は商品化が決定し、コンビニエンスストアなどで、コメネピュレを使用したパン数品目が販売されている。さらに別のコンビニエンスストアや大手流通、製パンメーカーでも商品化が進行中で、業界から熱い期待が寄せられている。

夢は全国の米生産者のネットワーク化

コメネピュレの原料は、秋田県産米100%。当初、コメネピュレの生産は月産150トンでスタートしたが、需要に応えて月産900トンまで拡大することをめざしている。将来的には秋田県産米だけでなく、東北各県の米を使用することで、国産米の需要を拡大し、さらに、全国の米生産者にコメネピュレ製造を持ちかけ、コメネピュレの市場を拡大させることも視野に入れている。
新しい動きとして注目されるのは海外進出だ。食物アレルギー特定原材料27品目不使用をクリアしたため、海外からの問い合わせも増えているという。近い将来、コメネピュレを原料に加えたスパゲティやマカロニが登場する可能性もある。
さらに、イスラム圏の“ハラル”に対応できるのも強みだ。もちろん、小麦などにアレルギーを持つ消費者用の商品や介護食、緊急時保存食への展開も検討している。
こうした活動を積み重ねることで、欧米の小麦文化と日本の米文化の融合をも視野に入れ、食品加工に大きな革新をもたらすことをめざしている。

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優秀賞

新潟県産コシヒカリの即席麺
「うまさぎっしり新潟 米粉でもちもちラーメン」

エースコック株式会社
所在地 大阪府吹田市江坂町1-12-40
電話 06-6338-5546
URL http://www.acecook.co.jp/

新潟県が推進する、小麦粉消費量の10%以上を米粉に置き換える「にいがた発『R10プロジェクト』」の応援企業であるエースコック。2010年に発売し1,000万食以上を売り上げた「お米でもちもちラーメン新麺組」を皮切りに、米粉を配合した麺を製造することによって国産米粉の消費拡大に努めてきた。2014年からは、商品が認知されつつある現状を背景に、新潟観光協会のキャッチフレーズでもある「うまさぎっしり新潟」をブランド名として使用し、行政と一体になって、米粉を配合した麺のさらなる定着を図っている。
本来の原料である小麦粉の10%を新潟県産のコシヒカリから作った米粉に置き換え、米粉特有のもちもち感と強いコシを持たせた新商品「うまさぎっしり新潟 米粉でもちもちラーメン」については、新潟県庁、観光協会と連携してPR活動やCM放映などに力を入れ、消費者への訴求をめざす。
また沸かした湯にスープ、野菜、麺を入れ、同時に煮込むことのできる、スープ先入方式を採用し、国産野菜と一緒に食べられるようにするなど、米粉だけでなく国産食品への意識を高める提案も行っている。

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優秀賞

国産米100%の米粉を使った新しいスナック
「ちびむすび」

カルビー株式会社
所在地 東京都千代田区丸の内1-8-3 22F
電話 03-5220-6226(広報部代表)
URL http://www.calbee.co.jp/
e-mail press@calbee.co.jp

スナック菓子を中心に多種類の菓子を製造しているカルビーは、国産米100%の米粉を使った新しいスナック「ちびむすび」を開発。おむすびを思わせる味に仕上げ、パッケージでも強調することで、新しい味のスナックとして差別化している。スナック菓子の場合、輸入した小麦やコーンを原料とすることが多いなかで、国産の米粉の消費拡大にも寄与している。現在、「香ばししょうゆ味」「明太子味」の2種類を発売中だ。
同社は「ちびむすび」だけでなく、ご当地限定品にも地域の特産物を積極的に原料として採用している。さらに、パッケージで国産米の使用を訴求することによって、原料そのものをPRすることにも寄与しているのではないかと考えている。
今後も、国産原料と地域色を連動させた、ユニークなスナック菓子の製造を推進していきたいという。

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優秀賞

国産の原料でおいしさをアピールする
「むぎの詩(うた)」シリーズ

株式会社神戸屋
所在地 大阪府寝屋川市点野2-5-2
電話 072-839-2670
URL http://www.breads-studio.com/
e-mail d-satoh@kobeya.co.jp

神戸屋は、イーストフードや乳化剤の無添加にこだわり、使用する原料に対する意識が高い消費者に好評な「むぎの詩(うた)」という国産原料を多く使用した商品を開発、販売している。小麦はもちろんのこと、米粉、発芽玄米、黒米、赤米、りんごなど、さまざまな国産原料を使用している。
なかでも、2014年5月に販売した北海道産小麦を100%使用した「北海道小麦のカンパーニュ」は、小麦の味がしっかりと感じられ、食事にも合わせやすいと好評で、国産小麦のおいしさをアピールすることにもつながっている。
また、国産米粉を使用した商品の開発にも力を入れており、2013年の使用量は前年比の約3倍、6.1トンに達し、国産米粉の消費拡大に寄与している。また、東北地方で盛んに生産されている黒米や、ふじりんごを使用した商品の開発、販売を継続し、東北地方の農業のバックアップにも取り組んでいる。今後も国産原料を使用したパンを開発し、年々増加する取扱店、直営店を通じて、販売を拡大していきたいという。

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優秀賞

「湘南ゴールド」を使用したオリジナルの
デザートとパン

株式会社サークルKサンクス
所在地 東京都中央区晴海2-5-24 晴海センタービル
電話 03-6220-9000
URL http://www.circleksunkus.jp/

コンビニエンスストア「サークルK」と「サンクス」を全国で6,322店舗(2014年9月末現在)展開するサークルKサンクスは、地産地消を旨とする企画「MOTプロジェクト」を通じて、国産食材の消費拡大に取り組んでいる。2010年からスタートした「関東MOTプロジェクト」では、新柑橘「湘南ゴールド」を使った商品を開発した。神奈川県の農業技術センターが12年かけて開発した湘南ゴールドは、爽やかな香りが特長で、収穫量は年間約60トンと貴重な品種だ。デザート2種類とパン1種類を開発し、28日間限定で販売、302キログラムの湘南ゴールドを使用した。地元のFM局とタイアップして、湘南ゴールドにまつわる話題を提供しながら発売。神奈川県を中心に大量に販売し、リピート購入者も多かった。
今後も、各県の地元食材を使用し、継続的に地産地消に取り組んでいきたいと考えている。

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優秀賞

福岡県産小麦「ラー麦」を100%使用、
即席棒状ラーメンの開発と販売

サンポー食品株式会社
所在地 佐賀県三養基郡基山町長野230
電話 0942‐92‐2511
URL http://www.sanpofoods.co.jp
e-mail sanpo-information2@sanpofoods.co.jp

九州を中心に、即席棒状ラーメンやカップ麺の製造、販売を行うサンポー食品は、福岡県産小麦「ラー麦」を100%使用した即席麺のラインアップを展開している。ラー麦とは、2008年、福岡県がラーメン専用小麦として開発した小麦の品種で、ストレートな細麺にした際に、茹で伸びしにくく、しっかりとしたコシのある麺ができるという特性を持つ。
この特性を生かし、2013年、直径1ミリという超極細麺に仕上げ、とんこつの旨みを利かせたスープと合わせた「ザ・三宝ラーメン」を発売。さらに、ロングセラーカップ麺「焼豚ラーメン」の発売35周年を記念して、麺にラー麦を100%使用した「プレミアム焼豚ラーメン」を発売した。2013年度のラー麦関連商品の出荷量は、前年の1.8倍を記録、33万食に上り、ラー麦の普及に貢献している。
また、地元小学校での、商品開発をテーマにした出張授業を通じて、子どもたちに地産地消の大切さを伝えている。

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優秀賞

世界で唯一、自社育種の大麦とホップで作った
国産原料100%のビール「まるごと国産」

サッポロビール株式会社
所在地 東京都渋谷区恵比寿4-20-1
電話 0570-200533(ナビダイヤル有料)
URL http://www.sapporobeer.jp/

多様化するビール業界では、ビールの原材料となる大麦とホップの育種からの撤退も多く見られるが、サッポロビールでは1876年の創業以来、育種事業を続けている。同社は、自らの手で作り、育て、収穫し、国産ならではの味わいを追求した独自のビールを開発するため、2011年、「畑からのビールつくりプロジェクト」を発足させた。社長から新入社員まで、全国のさまざまな職種、年齢の社員が参加して、ビールの原料作りから商品開発まで自発的に携わるユニークな取組だ。そのなかから、国産原料を100%使用したビール「まるごと国産」が誕生した。長年の育種事業によって開発できた埼玉県産大麦「彩の星」と北海道富良野産のホップ「リトルスター」を原材料として使用し、デザインやネーミングの選定も含め、延べ1,900人のグループ社員が参加して完成させ、関東限定で販売した。
今後もこの取組を続け、さらに国産原料にこだわった商品を発売していきたいと考えている。

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優秀賞

国産の食品副産物を食べて育った霜降りたっぷりの
おいしい豚肉

株式会社G・ファーム
所在地 愛知県田原市田原町二ノ丸4-1
電話 0531-22-1129
URL http://taharapork.jp/
e-mail info@taharapork.jp

G・ファームは、国産の食品副産物を使用したオリジナルの配合飼料で飼育した「田原ポーク」を生産している。日本の養豚業が、飼料原料となる穀物の90%以上を輸入に頼っている現状のなかで、同社は、国産にこだわり、麦、米、芋由来のパン屑、麺、酒粕、ポテトピールなどの食品副産物を使った飼料を独自に配合。リキッドフィーディング(液餌飼料)により育てられた豚の肉質は、いわゆる霜降りである脂肪交雑が多く、コクと旨みがあると評判だ。オレイン酸も豊富なことから、輸入豚肉との差別化にもつながっている。
養豚は、発生する臭いなどの理由から敬遠されがちだが、捨てられる食べ物を良質なタンパク質に変え、社会貢献につながる産業であることを消費者にアピールするとともに、国産豚肉の消費拡大のきっかけになれば、と考えている。

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優秀賞

飼料用米と馬鈴薯でんぷん副産物から開発した
自給率100%の飼料を養鶏に活用

昭和産業株式会社 昭和鶏卵株式会社
所在地 東京都千代田区内神田2-2-1
電話 03-3257-2940
URL http://www.showa-sangyo.co.jp/
e-mail satoshi_murata@showa-sangyo.jp

国産の養鶏用飼料は、輸入原料であるトウモロコシを主体とし、大豆粕を主なタンパク質原料として用いており、自給率は10%程度にとどまっている。昭和産業は、こうした現状を打破するべく、国産原料である飼料用米と馬鈴薯でんぷん副産物を用いて、カロリーベースで自給率100%の飼料の開発に着手した。
北海道で馬鈴薯からでんぷんを製造する際に発生する副産物ポテトプロテインに注目。タンパク質を多く含むため、これを配合することで、飼料用米だけでは不足するタンパク質を補充でき、輸入原料を配合した飼料と遜色のない栄養価を備えた国産飼料「おりひめ」を開発した。
さらにグループ企業である昭和鶏卵と協力し、この飼料を養鶏に活用、鶏卵を商品化した。通常卵よりも苦みと雑味が低く、高付加価値の商品として注目されている。
今後も「おりひめ」の活用を通じて、国産飼料用米の使用増加と国産飼料で飼育した畜産物の増産をめざし、包括的に食料自給率向上に貢献していきたいと考えている。

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優秀賞

北海道産小麦で“本物のおいしさ”を追求
「丸亀製麺」の讃岐うどん

株式会社トリドール
所在地 兵庫県神戸市中央区小野柄通7-1-1 11F
電話 078-200-3430
URL http://www.toridoll.com/
e-mail info@toridoll.com

トリドールが運営する丸亀製麺は、“手づくり・できたて”のおいしさにこだわったセルフ形式の讃岐うどん専門店。国内は北海道から九州まで約800店舗、さらにアメリカ・ハワイをはじめ、中国、インドネシア、ロシア、オーストラリアなど、海外にも積極的に出店している。
うどん用の麺の原料は、小麦、塩、水だけで極めてシンプルであることから、小麦がその味を大きく左右する。そのため創業以来こだわってきたのが、豊かな香りを含む国産小麦の使用だ。コシがあってもっちりとした食感を生み出す、うどん作りに適した北海道産小麦を国内すべての店舗で採用し、小麦特有の風味がしっかりと味わえ、ゆで伸びしにくい特性を持つ独自の麺の商品を提供している。
国産小麦の年間使用量は、2万650トン。食料自給率の向上はもとより、北海道産小麦の販路拡大にも大きく寄与している。また、店舗での親子うどん教室を開くなど、社会貢献活動にも力を注いでいる。

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優秀賞

もっとごはんを食べて健康に!
国産大麦100%の麦ごはん

株式会社はくばく
所在地 山梨県南巨摩郡富士川町最勝寺1351
電話 0120-089890(お客様相談室)
URL http://www.hakubaku.co.jp/

“白麦”と書いてはくばく。白米に大麦(精麦)を加えた麦ごはんの普及に取り組んでいる。米と一緒に炊飯する商品の市場規模のなかで、大麦はもっとも高い成長率を示しており、過去3年で発芽玄米の市場規模を上回った。2014年度は、国産大麦の30%を精麦原料として使用し、その購入量は、国内最大となっている。
麦ごはんは昔の食べ物というイメージもあるが、大麦は米の約17倍の食物繊維を含み、健康的であると認識され、その価値が見直されている。また、リサーチ会社の調査によれば、大麦商品の購入者は、非購入者に比べて、米を多く購入していることがわかった。大麦の販売促進によって、国産米の消費も促進されるのではないかと期待が集まっている。
また、米の炊飯が日常的なインドへも、麦ごはん普及を目的として見本市に出展するなど、海外での商品訴求にも意欲を示している。

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