大賞

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旬の国産トマトをストレートに味わう「カゴメトマトジュースプレミアム」

所在地 東京都中央区日本橋浜町3-21-1
電話 03-5623-8503
URL http://www.kagome.co.jp/tomatojuice/premium/
e-mail Ryo_Nakamura@kagome.co.jp

トマトの旬は夏。露地栽培のとれたてトマトをジュースに加工。
耕作放棄地などを活用しながら、旬の味を求める消費者のニーズに応える新商品を開発、
国産野菜の消費拡大に寄与した。

健康や旬を求める新しい声

カゴメは、トマトをはじめ野菜や果実から豊富な商品を製造し、看板商品の「カゴメトマトジュース」は、トマトジュースの国内シェアの5割以上を占めている。
国内のトマトジュースの市場規模は、長らく横ばいが続いていたが、2012年2月に、トマトに含まれる成分がメタボリックシンドロームに効果があることが広く知られると、その年の市場規模は前年比2倍以上の250億円にまで拡大した。その結果、これまでトマトジュースを飲まなかった人まで飲むようになり、さまざまな声が寄せられるようになった。そのなかで多かったのが「ストレートタイプを飲みたい」という声だった。


革新を生んだ創業者の取組

カゴメは、日本のトマトジュースの歴史をつくってきた。1899年、愛知県で農業を営んでいた創業者・蟹江一太郎が、当時めずらしかったトマトの栽培に挑戦し、発芽させるのに成功したことが、カゴメの創業のきっかけとなった。以後、蟹江は自分の畑でトマトを育てるだけでなく、近隣の農家と、収穫したトマトはすべて引き取るという全量買い取り契約を結んだ。蟹江による栽培手引きの配布や実地の栽培支援もあり、農家は安心して栽培できたという。蟹江は1903年には、余ったトマトをピューレにする加工にも着手、さらに、トマトジュースやトマトケチャップなどの製造にも取り組んだ。
現在、カゴメトマトジュースは、カゴメのものづくりの象徴となっている。蟹江一太郎の精神を受け継ぎ、「トマトのことなら何でもカゴメに」という体制のもと、品種改良の研究を怠らず、11名の「フィールドマン」が全国約800軒の契約農家を回って営農支援を行っている。こうして栽培、加工、販売まで一貫したものづくりでクオリティを保っている。


完熟トマトを職人技でブレンド

そのクオリティを確保するうえで、鍵となるのはトマトの搾汁技術だ。カゴメには、旬の時期に収穫したトマトを独自の特許技術で濃縮還元し、通年でおいしく飲めるトマトジュースを消費者に届けてきたという自負があった。ストレートタイプも製造してはいたが、ストレートタイプと濃縮還元タイプとを明確に差別化することなく販売していた。
だが、消費者から「ストレートタイプだけを飲みたい」という声が多く届くようになり、また、これまでトマトジュースを飲んでいなかった人にも飲んでほしいとの思いから、新しい味わいの商品「カゴメトマトジュースプレミアム」を開発、旬の国産トマトのおいしさを訴求した。
原材料は生のトマトのみ。それだけに品質のコントロールが難しい商品である。畑で露地栽培しているトマトを完熟の状態で収穫して、すぐに工場に運ぶ。鮮度が重要なので全量国産だ。天候によって量も品質も変化するが、収穫したトマトを、産地、糖度、リコピン値、品種など約80区分に分け、味が均一になるようにブレンドする。機械任せにはできないので、最終的には専門家の“職人技”による判断が必要となる。多い日は70にものぼるタンクのジュースを、タンクごとに試飲し、品質を確認してから出荷している。


「トマトヌーヴォー」で話題を振りまく

2014年8月5日、初めてカゴメトマトジュースプレミアムを出荷したその日を「トマトヌーヴォーの日」として販売を“解禁”、試飲や販売の現場に立つなど、全社員がかかわるイベントを展開した。消費者からは、さらりとしたのどごしと香り、畑でトマトを食べたようなフレッシュ感があるといった声が聞かれ、好評だった。市場の反応も良好で、プレミアムを含むカゴメの国産トマトジュースの2014年度の売り上げは、当初計画の10億円を上回る見込みだ。
今後、トマトジュースの国産化をさらに進めていくために、トマトの調達量を2014年の2万トンから、2016年には3万トンにまで拡大する予定だ。
新鮮なトマトを必要とすることから新たな国内の産地を拡大することも必要で、青森県弘前市とは、耕作放棄地を活用する協定を結んだ。また、東日本大震災の被災地、宮城県と岩手県でトマトの栽培を拡大している。このほか、「ふくしま産トマトジュース」を発売したり、後継者育成のため、被災地の農業高校に加工用トマト苗を無償で提供し、栽培授業も行っている。
2015年は、カゴメトマトジュースプレミアムの品揃えを拡充し、より多くの消費者にストレートタイプのおいしさを訴求していく予定だ。


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