流通部門

  • 食にまつわる問題を解決!“健康”をキーワードに国産原料で商品を開発するミールソリューション 株式会社ローソン
  • 魚をおろせる人を増やす「魚の調理教室」を開催 生活協同組合コープさっぽろ 札幌市中央卸売市場水産協議会魚食普及委員会
  • 「フードバンク」を活用し“顔の見える生産者”を発信 熊本ネクストソサエティ株式会社
  • 生産者と消費者をダイレクトにつなぐ「農家の直売所」株式会社農業総合研究所
  • 「乳しぼりをした日がわかる低温殺菌牛乳」 ひまわり乳業株式会社
  • 旬の野菜と果物を詰め合わせ有機、低農薬野菜の消費を拡大 らでぃっしゅぼーや株式会社

最優秀賞

食にまつわる問題を解決!“健康”をキーワードに
国産原料で商品を開発するミールソリューション

所在地 東京都品川区大崎1-11-2 ゲートシティ大崎イーストタワー
電話 03-5435-2770(代表)
URL http://www.lawson.co.jp/

健康ニーズに応えた商品を続々発売、「マチの健康ステーション」

全国でコンビニエンスストアをフランチャイズ展開するローソンは、2013年10月、「マチの健康ステーション」宣言を行った。平均寿命が伸び、社会が大きく様変わりしていくなかで高まってきた健康ニーズを受けて発案されたもので、それまでの“手軽で便利”というコンビニエンスストアのイメージを、“手軽に健康”というイメージへ進化させることをめざしている。
その中心となるのが、“おいしくて健康な食”を提供していくミールソリューションの取組。“健康によい食品は、量が少なく、味わいが乏しい”といった先入観を覆し、おいしく食べて健康に寄与する商品を届けたいと、技術革新と新メニューの開発に力を注いでいる。
なかでも2012年6月より販売を開始し、2014年5月に大幅リニューアルを行った、小麦の外皮に国産の米ブラン(米糠)を配合した「ブランパン」は、糖質が気になるという健康志向の消費者から支持を得るとともに、国産米の消費拡大に寄与するものとして注目を集めている。

国産の米糠を使った糖質が気になる人向けのパン

ブランパンの“ブラン”とは、穀物の外皮のこと。小麦粉と比べて糖質の少ない小麦ブランを生地に使うことで、小麦粉だけで作るパンよりも糖質が少なく、食物繊維を多く含むブランパンを作れる。ローソンは以前からこのブランに注目しており、2012年6月に発売した第1弾のブランパンは、繰り返し購入される割合が他のパンに比べ非常に高く、ローソンオリジナル商品群のなかでも高い支持を得た。以後、その改良を重ねるなかで、小麦ブランよりもさらに糖質の少ない米ブランに着目。小麦ブランの半分を米ブランに変更することで、従来のブランパンに比べ、糖質を3分の2にまで減らすことに成功した。現行の商品ラインアップのなかでもっともシンプルな「ブランパン2個入」は、小麦粉を使用した一般のロールパンと比較すると、糖質が84.3%(沖縄エリア販売商品は75%)も低い。同社のカスタマーセンターには、「病気などにより糖質制限の必要があったが、このパンなら食べられる」「もっと種類を増やしてほしい」といった反響が数多く寄せられた。売り上げも好調で、年間約100トンの米ブランの消費を見込んでいる。

さまざまな商品で国産原料を積極的に使用

ほかにも、血糖値の上昇度合いの基準となるGI値が低く、健康に配慮した次世代甘味料といわれ、国内で生産されている希少糖を使ったオリジナル飲料やパン、デザート類を開発するなど、新たな国産原料の採用にも力を注いでいる。
また、安全・安心な野菜へのニーズの高まりを受けて、2010年から取り組んでいるローソン専用農場「ローソンファーム」事業は、開始から4年で、規模を全国に拡大するとともに、2014年からは、これまで店頭での販売が難しかった規格外農産物や余剰農産物を、弁当やデザート、加工食品などの原材料として有効活用する取組を開始した。
さらに2014年8月15日からは、看板商品であるホットスナック「からあげクン」の原料の鶏肉をすべて国産にした。これにより年間の国産鶏肉の消費量は約1万2327トンに増加すると見込んでいる。さらにパッケージにも国産であることを表示して認知拡大を図っている。

生産者と消費者をつなぐ新たな役割

全国に1万店以上の店舗を持つローソンにとって、全店舗の商品を賄うだけの良質な国産原料を確保し、安定的に供給するのは容易なことではないが、野菜、果物、水産、畜産などの分野それぞれに専門の担当を置き、全国各地の生産者と直接コミュニケーションを図ることで、それを実現してきた。生産者の思いを消費者に届け、よりよい関係性を築いていくために効果的であるとの考えから、商品名やパッケージに原料の産地やブランド名を入れることにも、積極的に取り組んでいる。
「おいしくて健康」をコンセプトにした商品開発を追求していくなかで、自然に国産原料の割合が増えていった。今後も、国産原料の消費拡大への取組を広げていく。

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優秀賞

魚をおろせる人を増やす「魚の調理教室」を開催

生活協同組合コープさっぽろ
札幌市中央卸売市場水産協議会魚食普及委員会
所在地 北海道札幌市西区発寒11条5-10-1
電話 011-671-5602
URL http://www.coop-sapporo.or.jp/
e-mail h.komatsu@todock.jp

魚は、和食に欠くことのできない食材で、多彩な調理法が伝統文化としても定着している。しかし、昨今は魚をさばけない消費者が増え、日本有数の海産物の産地である北海道のスーパーの鮮魚売場でも、まるごと一尾の魚の売れ行きが低迷している。そこで、コープさっぽろでは、地元の札幌市中央卸売市場と協力し、札幌地区にあるコープさっぽろの店舗40店で、それぞれ年に2回「魚の調理教室」を開講している。
受講者は、市場を見学した後、調理師からおろし方を教わり、おろした魚を調理し、最後に試食するというプログラムだ。おろした魚はお土産として持ち帰ることもできる。
魚をおろすという調理技術の継承を促すとともに、ひいては地元の魚の消費拡大に寄与しようという取組だ。
今後4年間、道内のコープ全108店舗で継続的に開催し、最終的には、1万人以上の消費者が魚をおろせるようにしたいと意気込んでいる。

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優秀賞

「フードバンク」を活用し“顔の見える生産者”を発信

熊本ネクストソサエティ株式会社
所在地 熊本県熊本市中央区上通町4-11 司ビル3F
電話 096-327-9283
URL http://nextsociety.jp/
e-mail info@nextsociety.jp

食に関する情報流通システムを開発、運営する熊本ネクストソサエティは、熊本県内の生産者および食材情報の集約から管理、公開までを一貫して行う「フードバンク」事業を展開している。“顔の見える生産者”の食材を紹介して、需要と供給のマッチングを図るのが狙いだ。フードバンクに登録された県産食材を使った商品の開発も手がけ、県内外へ商品を紹介し、流通させていくことで、熊本の食に対する関心を喚起する活動も行っている。
2013年には、熊本県のあか牛、馬、豚、地鶏の天草大王4種の肉の旨みを凝縮した「4種のお肉のプレミアムハンバーグ くまもと四重奏」を開発。お歳暮用や飲食店でのオリジナルメニューとして人気を博し、2014年も九州の百貨店で、くまもとギフトとして取り扱われている。
今後も、取り扱い情報や品数をもっと増やし、食の情報庫としてよりいっそうの展開をめざしている。

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優秀賞

生産者と消費者をダイレクトにつなぐ「農家の直売所」

株式会社農業総合研究所
所在地 和歌山県和歌山市黒田17-4 2F
電話 073-497-7077
URL http://www.nousouken.co.jp/
e-mail info@nousouken.co.jp

生産から販売まで、農業をトータルグランドデザインしているベンチャー企業の農業総合研究所では、全国の生産者および農産物直売所と提携し、顔が見える新鮮な野菜と果物を都市部のスーパーマーケットなどで販売する「農家の直売所」事業を展開している。消費者がふだん利用できるスーパーマーケットに直売コーナーを設置し、これまで週末に郊外の直売所まで行って購入していた消費者が、手軽に産直品を手に入れられるようにした。
生産地に設けた集荷施設に、日々生産者が持ち込む農産物を、契約スーパーマーケット内の直売所コーナーに毎日直送。これは、中規模の農産物の流通を複数の生産地で展開する新しい発想で、生産者と消費者双方がメリットを受けられる仕組みだ。新たな農産物流通プラットフォームとして、業界内でも注目されている。

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優秀賞

「乳しぼりをした日がわかる低温殺菌牛乳」

ひまわり乳業株式会社
所在地 高知県南国市物部272-1
電話 088-864-5800
URL http://www.himawarimilk.co.jp/
e-mail bun@himawarimilk.co.jp

牛乳は、搾乳した瞬間から脂肪の酸化などによって風味の劣化が進む。そこで、搾乳から店頭に並ぶまでの時間を可能な限り短縮する流通の仕組みをつくり上げ、「乳しぼりをした日がわかる低温殺菌牛乳」の商品名で、地元産の牛乳を全国的に販売している。
搾乳した生乳を当日の未明にローリーで集乳して工場へ運び、朝6時には殺菌(低温殺菌)充填を終え、その日のうちに近畿、関東地方の物流センターまで運び、翌朝(搾乳日の翌々朝)には店頭に並ぶようにしている。容器には、消費期限のほかに、製造年月日と搾乳日を表示し、搾乳日から何日経過しているかを消費者にわかるように表示している。
販売価格は一般の牛乳より5割ほど高いにもかかわらず、販売量は2013年8月以降、月間4万5000本を超えるようになり、2009年の発売直後に比べ、15倍にも伸びている。

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優秀賞

旬の野菜と果物を詰め合わせ
有機、低農薬野菜の消費を拡大

らでぃっしゅぼーや株式会社
所在地 東京都新宿区西新宿3-20-2 16F
電話 03-6731-4528
URL http://www.radishbo-ya.co.jp/
e-mail eki@radishbo-ya.co.jp

有機、低農薬野菜、無添加食品などの個別宅配を行うらでぃっしゅぼーや。1988年の創業以来、安全・安心でおいしい食品の提供を標榜し活動を続けている。なかでもセット商品「ぱれっと」は、収穫量変動の大きい有機、低農薬栽培の青果や在来食物を、継続的に販売するために開発した定期契約の流通モデルとして注目を集めている。契約栽培は価格と量を安定させられる半面、豊作時や不作時には生産者がリスクを抱えることになるが、ぱれっとは、野菜や果物の種類や分量を固定しないで、需給のギャップを調整。生産者と消費者との安定的な懸け橋となり、食料自給率の向上にも寄与するとともに、100%国産をめざし、生産者との安定的かつ持続的な取引を実現している。
販売を開始した1988年以来、約6,700万セットを届けてきた。現在の購入世帯数は、週あたり8万世帯にのぼり、有機、低農薬野菜の生産者を支えている。

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