商品部門

  • 環境を守って作る、甘みのある「日本の原風景・里山の棚田米」 株式会社 大地を守る会
  • 地元の無農薬米を100%使用した昔ながらの「純米富士酢」 株式会社 飯尾醸造 宮津無農薬米栽培部会
  • 日本古来の食文化を喚起する川越シェフの「ドライベジクッキングシリーズ」 伊藤忠食品株式会社
  • 米粉を利用した緊急対応食「冷凍米粉パン」 エイティエイト株式会社
  • 日本のお米をラーメンに!もっちりとした米粉使用の「驚きのコシ」 エースコック株式会社
  • 国産米と国産とうもろこしにこだわった「オクノの卵」 株式会社 オクノ
  • 生産から販売まで一貫管理の「さつま姫牛」「さつま王豚」 株式会社 ダイエ−
  • 地域の連携から誕生。こめ油に山椒を加えた「山椒香味油」 築野食品工業株式会社
  • 果実そのものの“おいしさ”をPR!ご当地特産果実を使用した飲料 日本たばこ産業株式会社
  • 国産大麦100%使用の麦茶事業 株式会社 はくばく
  • 国産米粉使用のパン&パンケーキミックス粉を共同開発 三菱食品株式会社 全国農業協同組合連合会/株式会社 波里

最優秀賞

環境を守って作る、甘みのある「日本の原風景・里山の棚田米」 株式会社 大地を守る会

所在地 千葉県千葉市美浜区中瀬1-3 幕張テクノガーデンD棟 21F
電話 043-213-5860
URL http://www.daichi.or.jp
e-mail press@daichi.or.jp

有機食材宅配のパイオニアが生んだ棚田の米

自然環境と調和した暮らしをめざし、有機・減農薬野菜などを届ける有機食材宅配のパイオニアである大地を守る会は、米についても、長年、特別栽培や有機農法にこだわり、その流通に力を入れてきた。
近年、会員から「棚田の米が食べたい」という声が上がるようになり、2006年に、30年来取り引きのある島根県の「森の里工房生産組合」に声をかけ、実現に向けて動き出した。2010年に「棚田米」と銘打った商品の発売にこぎつけ、2013年には6生産者(新潟県・ゆうき、高知県・高生連式地寛肇、新潟県・内藤利孝、新潟県・佐藤克未、島根県・森の里工房生産組合、岩手県・大東町有機農産物等生産組合)が生産した棚田米を「日本の原風景・里山の棚田米」という商品名で、頒布会などを通じて販売している。
棚田米は、いずれも栽培期間中には農薬や化学肥料を使用せず、白米、七分づき、玄米で販売。品種などにもよるが、価格は1キログラム当たりおよそ750円。小売店の平均価格よりも高価だが、売れ行きは好調で、継続して注文する会員も増えているという。

山の斜面育ちならではの味

現在、日本の総水田面積の8%が棚田だ。美しい日本の棚田の風景に愛着を感じる消費者は多く、棚田米の需要は増えつつある。大地を守る会の会員から棚田米を求める声が上がった背景にも、この愛着の念がある。もっとも、スポット購入ではなく継続購入を望む理由は、「甘みが強くておいしい味」にあると、大地を守る会は分析する。
斜面に作られた棚田は、平地の田に比べ、日中に水温が上がりやすく、寒暖の差により甘みのある米が収穫されやすい。また山から湧き出る水をそのまま使用できること、一部の産地では仕上げに天日乾燥を行っていることから、口当たり、噛みごたえ、甘さ、香りなどに優れ、ほかの米とは一線を画している。

環境保全、文化価値も高い棚田

とはいえ、棚田は高所にあり、細かく仕切られているため、作業は厳しく、維持管理に大変な労力を要する。大型の農機を導入するのは困難であり、小型の農機を使ったとしても、急こう配のあぜ道を移動しなければならず、農家にとって大きな負担だ。
事実、作業効率の悪さと後継者不足から放棄される棚田は増加し、すでに日本の棚田の4割が失われているというデータもある。
だが、棚田を守ることは、保水、洪水調整機能、生物多様性の維持、里山コミュニティーの形成などに役立ち、文化的にも、環境保護の面からも大変重要である。棚田の保存と活用に積極的に取り組みたいと考える農家の存在は貴重だ。
大地を守る会は、消費者に購買を促すことが、生産力の維持につながり、ひいては棚田文化を守ることにつながると考え、積極的にPRを展開。現在、年間219俵の出荷を、2014年には年間400俵に伸ばす計画だ。

消費者と生産者が田んぼでふれあうイベントを企画

生産者のサポートにも力を入れる大地を守る会は、これまでも冬から春にかけて田んぼに水を張っておく“ふゆみずたんぼ”や、田植え後に田んぼに合鴨を放つ“合鴨農法”など希少な農法の情報を発信し、米の付加価値を高める取組を続けてきた。約80人の米生産者が集う「全国米生産者会議」を年1回開いている。棚田米の生産者にも、こうした呼びかけを持続的に行っている。
さらに、消費者と棚田米生産者の関係を深める取組を強化しようと計画している。かねてより大地を守る会では、消費者と生産者が直接交流する「米プロジェクト21」や、親子を中心に100人以上が参加して、年4回稲作体験をするイベントなどを実施してきた。消費者が産地に足を運び、農作業を体験するとともに、ホタルなど、生物の多様性にも触れられる機会となっている。
今後は、その棚田版として、棚田の文化的価値を体験できるツアーも検討している。

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優秀賞

地元の無農薬米を100%使用した昔ながらの「純米富士酢」 株式会社 飯尾醸造 宮津無農薬米栽培部会

所在地 京都府宮津市小田宿野373
電話 0772-25-0015
URL http://www.iio-jozo.co.jp
e-mail fujisu@iio-jozo.co.jp

1893年創業の食酢醸造元。看板商品の「純米富士酢」は、50年前から、農薬を一切使わずに、主に地元・丹後の棚田で作った新米を原料として、約100日間かけて酢酸菌を自然発酵させる「古式静置発酵法」で醸造している。農薬を使わないながらも、棚田での作業や無農薬栽培が農家にとって過度の負担にならないようにと試行錯誤を重ね、米の安定した買い取りや、農業資材の提供など、持続性を高める仕組みを構築。稲の栽培に手間がかかるため耕作放棄地になりやすい棚田の保全に努め、離農者の増加も食い止めた。酢作りを通じて丹後・宮津地域の里山の景観保全にも貢献した形だ。
近年は、田植えや稲刈りの体験会や、農作業着のファッションショーを開催するなど、農業の新しい楽しみ方も提案。農業や食への関心を高めることにも力を入れている。

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優秀賞

日本古来の食文化を喚起する川越シェフの「ドライベジクッキングシリーズ」 伊藤忠食品株式会社

所在地 東京都港区元赤坂1-2-7 赤坂Kタワー
電話 03-5411-8564
URL http://www.itochu-shokuhin.com/
e-mail t-ishihara@itochu-shokuhin.co.jp

栄養価が高く、長期保存ができるなど、利点の多い乾物は、日本に古くから根づく食材のひとつである。しかし、生活習慣の変化などで、家庭での消費は減少傾向にある。そんな現状を改善しようと伊藤忠食品はメディアでも人気の高い川越達也シェフ監修のもと、乾物を使った商品の開発に着手した。
まず、シェフ自ら国内の産地を訪れ、素材を厳選。その過程で切干大根や干ししいたけなど、古くから伝わる乾物だけでなく、マッシュルームやたまねぎなど、あまり知られていない多くの乾物にも出会った。より手軽に食べられるよう、専用調味料を開発、セットにして手軽なメニューを提案。なじみのある和食から、新感覚の洋食まで、バリエーションに富んだメニューを揃えることで、消費者の購買意欲を促進した。
また、それぞれの産地をパッケージに記載し、国産品への関心向上を図っている。

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優秀賞

米粉を利用した緊急対応食「冷凍米粉パン」 エイティエイト株式会社

所在地 愛知県一宮市明地字南茱之木12-1
電話 0586-69-7777
URL http://www.group-kyowa.com/group/eightyeight/
e-mail t-nishioka@kyowa-g.co.jp

レトルト食品や冷凍食品、早炊き米など、米の加工品を手がけているエイティエイトは、東日本大震災を契機に緊急対応食に注目が集まるなか、米粉が活用できないか模索し、「冷凍米粉パン」を企画した。米本来のおいしさを損なわずに保てるよう、冷凍加工を選択。さらに、グルテンを加えず、国産米粉、国産米油、米水飴などを活用し、原材料の90%を国産品にすることで、食料自給率の向上にも貢献している。冷凍庫から出して約3分で解凍できるのも、緊急時には大きな利点だ。
日本発芽玄米協会が設立した「日本の食と疾病予防研究会」における試食会でも、「水なしでも口どけがよく、食べやすい」「塩不使用のため減塩食としてもよい」などの高い評価を受けた。今後は、同協会とも連携し、国立病院機構や社会福祉施設、学校などへアプローチしていく考えだ。

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優秀賞

日本のお米をラーメンに!もっちりとした米粉使用の「驚きのコシ」 エースコック株式会社

所在地 大阪府吹田市江坂町1-12-40 6F
電話 06-6338-5546
URL http://www.acecook.co.jp/
e-mail kagoshima@acecook.co.jp

今や国民食ともいわれるラーメン。新潟県の、小麦粉消費量の10%以上を米粉に置き換えようという「にいがた発『R10プロジェクト』」の応援企業であるエースコックは、米粉を使用した即席麺「驚きのコシ」を開発した。新潟県独自の微細製粉技術を使用した米粉を10%配合し、これまでの即席麺にはない、もっちりとした食感と強いコシの麺を実現した。また小麦粉利用の麺に比べ伸びにくい特性があるため、鍋料理に入れる食べ方を提案するなど、食料自給率向上の活動を多面的に推進している。
同社は長年にわたり、試食、サンプリングなどを通じ、米粉を利用した麺のおいしさを追求してきた。なかでも2010年の発売以来、2,000万食を売り上げた「お米でもちもちラーメン新麺組」は、米粉を利用した麺の普及に大きく貢献したといえる。即席麺は、国内年間生産量が53億食にものぼる巨大マーケットであり、今後の普及にも期待がかかる。

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優秀賞

国産米と国産とうもろこしにこだわった「オクノの卵」 株式会社 オクノ

所在地 兵庫県加古川市八幡下村1621
電話 079-438-0111
URL http://www.okunofarm.co.jp/
e-mail info@okunofarm.co.jp

養鶏に用いられる飼料は、外国産原料を用いた配合飼料が大半だが、オクノでは、飼料の国内調達を重視し、国産の自家配合飼料で1万5,000羽の採卵鶏を育てている。農家と連携し、飼料の主原料となる、米およびとうもろこしの国産化も推進中だ。
米については、2009年に地元、加古川の米農家と協力し、飼料用米の生産組合を設立。当初0.8ヘクタールであった作付面積は、5年で19ヘクタールに拡大した。さらに、残留農薬のリスクも考慮して減農薬、減化学肥料生産を徹底している。とうもろこしについては、従来100%輸入に頼ってきたが、2011年、北海道空知地方の農家に飼料用とうもろこしの栽培を委託。当初6ヘクタールであった作付面積は2年で9ヘクタールに拡大し、契約農家も増えつつある。2014年度には、20ヘクタールをめざす考えだ。
また、北海道産の魚粉や赤穂の塩などを配合した飼料で育てた鶏のたまごは、味が濃く、直営のたまごかけごはん専門店も人気を呼んでいる。

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優秀賞

生産から販売まで一貫管理の「さつま姫牛」「さつま王豚」 株式会社 ダイエ−

所在地 東京都江東区東陽2-2-20
電話 03-6388-7100(代表)
URL http://www.daiei.co.jp/

黒毛和牛「さつま姫牛」と銘柄豚「さつま王豚」を直営牧場と委託牧場合わせて28牧場で飼育し、全国の店舗で販売するダイエー。2012年の出荷実績は、牛2,950頭、豚1万頭にのぼる。
1970年にダイエーセントラル牧場(現・鹿児島サンライズファーム)を設立し、黒毛和牛生産事業を開始したのを皮切りに、1983年には養豚事業もスタートさせ、1999年から国産豚肉「さつま王豚」を生産、2006年には黒毛和牛を「さつま姫牛」としてブランド化した。肉のキメが細やかで、まろやかな口当たりをもつ雌牛に限定。「安心・安全」な商品とするべく、生産から販売まで一貫管理している。さらに、飼育時に発生した牛糞や豚糞は近隣の野菜農家で堆肥として使用されている。
今後は、飼料用作物の栽培にも堆肥を活用し、循環型農業の確立をめざしていく考えだ。

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優秀賞

地域の連携から誕生。こめ油に山椒を加えた「山椒香味油」 築野食品工業株式会社

所在地 和歌山県伊都郡かつらぎ町新田94
電話 0736-22-8001
URL http://www.tsuno.co.jp/
e-mail tsuno@tsuno.co.jp

築野食品は、米糠から高付加価値の食品を開発しようと、こめ油の精製、こめ油製品を製造している。国内で流通する植物油の多くが輸入原料に依存しているなか、こめ油は国産原料のみで生産できるため、食料自給率の向上にも貢献している。
さらなる需要拡大を図るべく、こめ油をベースにした香味油の商品化を検討していくうちに、和歌山県内の山椒生産者や食品メーカーなどで構成される「紀州山椒の会」との連携が生まれ、「山椒香味油」を開発することになった。果実が大きく、風味豊かな同県有田川町の特産品、ぶどう山椒を使用した香味油は、有田川町の活性化にも、大きく寄与している。
山椒の刺激的な辛さは、舌の神経を興奮させ、味覚をより敏感にさせるため、通常より料理をおいしく感じさせる効果があるとされる。香味油にしたことで料理の幅が広がり、海外からの引き合いも増えているという。
今後は、グローバルな普及活動にも力を入れていく考えだ。

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優秀賞

果実そのものの“おいしさ”をPR!ご当地特産果実を使用した飲料 日本たばこ産業株式会社

所在地 東京都品川区大井1-28-1 住友不動産大井町駅前ビル 6F
電話 03-5742-8926
URL http://www.jti.co.jp/softdrink/

日本たばこ産業は、国産果実を使った清涼飲料水を発売した。商品名に「信州あんずスパークリング」、「愛媛きよみスパークリング」など、生産地名を組み入れ、その県の特産果実であることを打ち出して販売促進につなげた。また県が応援する農産品を使用していることをアピールするロゴをパッケージに掲載した。
なかでも、果実の独特のさわやかさと香りを楽しめる「The・おおいた日田の梨」は好調な売れ行きで、リニューアル発売した2013年の販売実績は、前年比222%になった。日田の梨は、100年の栽培歴を有し、贈答用にも使われるブランド梨である。その名前を前面に出すとともに、商品パッケージの裏面に、大分県日田地域のPRやJAおおいた日田梨部会のホームページを掲載して、地域の特産果実の認知拡大に貢献した。
今後も、地域特産品を全国的にPRし、地域活性につなげていく予定だ。

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優秀賞

国産大麦100%使用の麦茶事業 株式会社 はくばく

所在地 山梨県南巨摩郡富士川町最勝寺1351
電話 0120-089890(お客様相談室)
URL http://www.hakubaku.co.jp/

創業以来、大麦、小麦を中心に、穀物を原料とする製品の開発、販売に携わってきたはくばく。これまでも、原料の安定調達や品質確保を目的に、国産大麦を優先的に活用してきた。
麦茶は室町時代から親しまれてきた日本独特の飲料だが、国内市場に流通する麦茶の約半数は外国産大麦を使用している。ノンカフェインである麦茶は、子どもを持つ家庭で多く飲まれている。そのため、トレーサビリティを重視して国産大麦100%使用へ移行した。はくばくは、麦茶市場シェア2位(インテージ調べ)であり、国産大麦を使用することにより、国内農業に大きく寄与している。
また、人々の食文化の地域性や生活スタイルに合わせ、煮出し専用、水出し専用麦茶などを商品化。
さらに、短時間で手軽に作れることが求められる海外向けの輸出用麦茶として、5分で抽出できる商品を開発し、世界へ向けて「麦茶」を発信している。

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優秀賞

国産米粉使用のパン&パンケーキミックス粉を共同開発 三菱食品株式会社 全国農業協同組合連合会/株式会社 波里

所在地 東京都大田区平和島6-1-1(東京流通センター)
電話 03-3767-4232
URL http://www.mitsubishi-shokuhin.com/

“地産全消”の取組を「もっとNippon!」プロジェクトとして推進する三菱食品と、国産米の消費拡大をめざすJA全農、さらには国内米粉製造大手で高い製粉技術や品質管理のノウハウを有する食品メーカー波里の三者が共同で、米粉を使ったミックス粉を開発した。
東京・銀座にあるJA全農の直営店「みのりカフェ」で好評を博しているベーグル風サンドイッチパンやパンケーキを、家庭で簡単に再現 できる商品だ。必要な材料がミックスされているため、計量や粉を混ぜる手間も省ける。また、玄米粉を配合しているので、ヘルシーで見た目にもおいしそうな焼き色に仕上がる。
カフェで人気の味を自宅で簡単に調理できるうえに、買い求めやすい価格設定の米粉使用商品として評価され、大手量販店の採用も広がっている。

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