大賞

大賞

日本古来の素材を使って、新たな飲料文化を発信 国産米100%使用の「キリン にっぽん米茶」 キリンビバレッジ株式会社

所在地 東京都中野区中野4-10-2 中野セントラルパークサウス
電話 0120-595-955(お客様相談室)
URL http://www.kirin.co.jp/products/softdrink/komecha/

日本の食料自給率向上の鍵を握る、重要なファクターである“米”。
近年は米粉を使ったパンや麺など新しいメニューも登場し、活用の幅が広がっているが、
「米でお茶を作る」という新たな挑戦に、キリンビバレッジが成功した。

飽和する無糖茶市場に今までなかったものとは

大手飲料メーカーキリンビバレッジは、2012年7月、「キリン 生茶香ばし米麹ブレンド茶」を発売するなど、これまでも清涼飲料水の分野で国産原料の活用に取り組んできた。しかし、すでに販売している緑茶や麦茶、ブレンド茶、ウーロン茶などの“ペットボトル茶”の購買層は発売から期間が経過したこともあって、それぞれ固定化し、市場が硬直化しつつあった。こうしたなかで、小さな子どもから高齢者まで、季節やシーンを問わずゴクゴク飲める、これまでにない新しいお茶のカテゴリーを創造すべく、さらなる企画、開発を続けていた。
そこで注目したのが、近年の日本食、特に米食への回帰志向だった。調味料として塩麹が話題を呼び、米でパンを作るライスブレッドクッカーが人気を集めるなど、米から派生した食のトレンドが大きなヒントとなった。さらに、「飯湯(めしのゆ)」という、かつて日本の庶民が愛飲した「お米のお茶」の存在が、“米茶”という新しいお茶のカテゴリー誕生に大きな力を与えることになった。


かつて、日本の庶民のお茶は「米」だった?

江戸時代以前から日本人が愛飲してきたといわれる「飯湯」とは、お釜の底に残ったご飯にお湯を注いだもの。日常的に食後に飲んだ方がよいとされていた。「一粒のお米も無駄にしない」という精神からも、お焦げを飲み物として飲むのは、日本人にとって当然のことだった。現在でも、その精神は受け継がれ、懐石料理の締め括りにはお米のお茶が供される。米を狐色になるまで炒り、お湯で煮た「焦げ湯」がそれだ。口の中にお米のほんのりと甘く、香ばしい味わいが広がり、すっきりとした後味のお米のお茶は、米を国民食としてきた日本人には本来なじみ深い飲料である。ここに、キリンビバレッジは着目した。
日本人なら誰もが知っている米が原料であれば、味の想像もつきやすく、初めてでも手に取りやすい。食事との親和性も高く、「ごはんに合う」お茶になる。こうして、「米のお茶」という温故知新のお茶が開発されることとなった。


「日本のおいしいお米だけ」にこだわる

過去、米だけでできたお茶をペットボトルに充填し、全国販売した例はない。でんぷん質の多い米は、焙煎や抽出といったお茶にする工程で、どうしてもべとつき、お茶として供するには、従来の製茶、抽出の技術、考え方では限界があった。しかし、キリンビバレッジは、まずお茶に適した米を厳選し、専門の技術をもつ工場で試行錯誤を重ね、ブレンドや火入れに独自の技術を開発して、高いハードルをクリアした。
「キリン にっぽん米茶」に使われているのは、精白米(うち16%はぬかや胚芽をていねいに取り除いたブランド米の金芽米)、発芽玄米、米麹。しっかりと水に浸した米を、ふっくらと炊き上げ、甘み、うまみをアップさせる。水分を飛ばしながら、香ばしく焼き上げる独自の焙煎技術で、さらなる甘みと、焦げ湯のような香ばしさを加える。白米、発芽玄米、米麹それぞれについて、最適な時間や温度で炊き上げて焙煎し、最後にひとつにまとめて抽出。実った稲穂を思わせる黄金色のお茶が出来上がる。


飲料業界における国産食材見直しのきっかけに

使用している米は100%国産。ほんのり甘く、香ばしく、それでいてすっきりとした上品な味わいに加え、カロリーゼロ(※)、カフェインゼロで、朝起きてから夜寝る前まで、小さな子どもから、妊娠中や授乳中の女性、高齢者まで、いつでもだれもが飲めるようにすることにもこだわった。また、「ツナと水菜のにっぽん米茶漬け」「にっぽん米茶de寒天〜きな粉クリーム添え〜」など、「キリン にっぽん米茶」を使ったレシピを考案、公開するほか、“だし”としての使い方も提案。2013年5月28日の発売直後から好評を呼び、年間100万ケースの販売目標を約4ヵ月で達成、新たな無糖茶ブランドとして、市場での存在感を高めている。
仮に、国民一人が一日555ミリリットル入りのペットボトルを一本飲むとすると、米の消費量は約4%アップするとキリンビバレッジは試算しており、国産米の消費拡大への寄与が期待される。また、パッケージでも国産原料であることをアピールし、そのおいしさを再発見してもらう飲料を消費者に提供したい、と販売の拡大に努めている。

※栄養表示基準に基づき、5キロカロリー(100ミリリットル当たり)未満を「カロリーゼロ」としています。


ページの先頭に戻る