販売促進・消費促進部門

  • 家庭料理にもっと米粉を! 〜大分市米粉料理インストラクター制度〜 大分市
  • 過疎化、高齢化する地域発「葉っぱビジネス」のブランド化 株式会社 いろどり
  • 米飯文化と炊飯技術を伝承するRiceサイエンスセミナー 大阪ガス株式会社
  • 「オークビレッジ柏の葉」における農と食を融合させた啓発の取組 KCJ GROUP株式会社
  • たかしま生きもの田んぼプロジェクト たかしま有機農法研究会 株式会社 アミタ持続可能経済研究所
  • 出汁をテーマに鹿児島の素材と料理をアピール 「出汁の王国・鹿児島」プロジェクト実行委員会
  • 漬物を通じて地域を活性「T-1グランプリ2011」 T-1グランプリ実行委員会
  • ぎょしょく普及事業 東京都
  • 日本酒と焼酎の総合研究と酒文化の支援 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会 特定非営利活動法人 FBO
  • 東北を中心とする東日本産食品の販路開拓とブランディング 一般社団法人 東の食の会
  • 耕作放棄地を再生したおかえりマイファーム 福井テレビジョン放送株式会社 とんぼふぁーむ株式会社

最優秀賞

家庭料理にもっと米粉を! 〜大分市米粉料理インストラクター制度〜 大分市

所在地 大分県大分市荷揚町2-31
電話 097-537-7025
URL http://www.city.oita.oita.jp/
e-mail sangyosinko2@city.oita.oita.jp

インストラクターが家庭向け米粉料理を指導

米の消費量が減少している近年、全国で米粉の普及をめざした取組がさかんに行われている。大分市はこれまで「米粉パンの試食宣伝」「米粉料理教室の開催」「学校給食への米粉パン導入支援」など、米粉普及活動を積極的に展開してきた。
2009年度からは、より効果の高い方法を模索し、家庭での米粉消費の拡大をめざし、米粉料理を指導する「大分市米粉料理インストラクター」の養成に取り組んでいる。派遣を希望する市内の地域や団体の料理教室にインストラクターがおもむき、家庭で簡単にできる米粉料理の指導を行い、米粉の家庭料理への定着化を推進している。

米粉ならではの風味を楽しめるレシピ

指導するレシピはインストラクター自らが考案し、もっちり感や焼きあげたときのカリッとした歯ごたえなど、米粉ならではの風味が楽しめるレシピを提案している。特に、家庭で日々楽しめる料理にこだわり、米粉パンや揚げピザ、ブラマンジェ、ロールケーキなど、主食からデザートまで多彩なレシピを教材にしている。教室で使用する米粉以外の食材も、地元で手に入るものを中心に利用、老若男女問わず多くの人に安心して食べてもらえるよう工夫している。

ていねいな講義で市民の意識向上

2012年10月現在、34人を数える米粉料理インストラクターは、全員が制度開始以前から「大分市食生活改善推進員」として、食を通じた健康づくりなどで活躍してきた。生徒5〜6人に1人の割合でインストラクターを派遣するので、テーブルごとにインストラクターがついて、ていねいに教えてくれると受講者に好評だ。
米粉は、パンにしたときのふくらみ方や、揚げ物に使ったときの表面の風合いなどが独特で、小麦粉を使い慣れている人でも戸惑うことがある。こうした事情に配慮し、教室では米粉の性質や扱い方のコツも詳しく教えている。
さらに米粉の消費量増加が食料自給率向上にどれだけ寄与するかなど、米粉料理を推進する意義についても講義し、市民の意識を高めることにも努めている。

好評を受けて近隣自治体にも波及

制度が始まった2009年度以来、同制度は市民に好評を博しており、年間約50の申請枠は常に埋まっている。現在までに、述べ3,000人以上の市民に米粉料理の指導を行っている。
また、この取組のなかで、受講者の多くから「県産の米粉が欲しいが、市内で手に入りにくい」という声が寄せられ、県内の米粉製粉業者に伝えたところ、市内のスーパーが協力して販売するようになった。こうした生産者と消費者をつなぐ役目にも、積極的に取り組んでいく予定だ。
さらに、子どもたちの関心を高め、米粉の普及につなげようと、小学校の家庭教育学級などへのインストラクター派遣も今後、積極的に推進する予定で、子どもと保護者が一緒に米粉料理に触れる機会を設け、家庭に米粉文化を根付かせていくきっかけをつくっていきたいという。
一連の活動は近隣自治体にも波及、大分県内各地からインストラクターの派遣要請が相次いでいる(市外は個人対応)。派遣を通して、自治体の枠を超えて取組を活性化し、幅広く米粉を普及していきたいと考えている。

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優秀賞

過疎化、高齢化する地域発「葉っぱビジネス」のブランド化 株式会社 いろどり

所在地 徳島県勝浦郡上勝町福原字平間71-5
電話 0885-46-0166
URL http://www.irodori.co.jp/
e-mail info@irodori.co.jp

いろどりの本拠地がある徳島県上勝町は、人口1,892名、874世帯、高齢者比率48.7%(2012年9月1日現在)で、過疎化と高齢化が進む町。町の人口は年々減少し、主な産物である木材や温州みかんは、輸入自由化や産地間競争に押されて伸び悩んでいた。
高齢者が活躍できるビジネスを模索した結果、日本料理を美しく彩る季節の葉や花、山菜などの“つまもの”に着目し、いわゆる「葉っぱビジネス」として、1987年にスタートした。現在の年商は2億6,000万円と急成長、年収1,000万円を稼ぐ女性高齢者もいるという。ビジネスを支えているのは、パソコンとインターネット。高齢者たち自身がパソコンを駆使して、全国の市場情報を収集、日々、需要にマッチする量の商品を全国に出荷している。売り上げ順位などの確認ができるため、相互に刺激し合い、さらなる発展へつながっている。
全国でも有数の地域活性型農商工連携のモデルとなり、海外からも注目されている。

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優秀賞

米飯文化と炊飯技術を伝承するRiceサイエンスセミナー 大阪ガス株式会社

所在地 大阪府大阪市中央区平野町4-1-2
電話 06-6205-4649
URL http://www.osakagas.co.jp/shokuiku/
e-mail m-iwasa@osakagas.co.jp

大阪ガスでは、次世代への食育活動のため、2011年度よりPTAなどを対象として学校の家庭科室にて、サイエンス教室を実施している。ごはんの炊き方だけではなく、米がごはんになる過程を科学的、理論的に解説。また、ごはんがおむすびという料理になるおいしさの科学についても理解を深められる内容としている。また災害時や停電時、避難所などでは、コンロ炊き技術が不可欠であったことから、平常時も非常時も役に立つガスコンロを使った炊飯手法を伝授している。同時に火の文化の大切さや、エネルギー選択の重要性を伝えている。さまざまな種類の鍋で炊いて、おいしさの違いを実感してもらうユニークなセミナーも開催。
セミナーはこれまでに80回実施して、約2,000人が参加。「ごはんの持つ甘味を再確認した」「炊飯の火加減の時間も論理的に考えることができ、炊飯の深さを学べた」といった声が多数寄せられ、高い評価を受けている。

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優秀賞

「オークビレッジ柏の葉」における農と食を融合させた啓発の取組 KCJ GROUP株式会社

所在地 東京都中央区佃1-11-8 3F
電話 03-3532-1867
URL http://www.ov-k.jp/
e-mail yosuke.sekiguchi@kidzania.jp

キッザニアの運営で知られるKCJ GROUPは、千葉県「オークビレッジ柏の葉」で、体験型の貸農園のほか、農園レストランやカフェ&パティスリー、農園ウエディングを運営している。コンセプトは、「とれたての野菜のおいしさを味わうことができる」。カフェ& パティスリーのランチタイムには行列ができるほどだ。農園ウエディングとはカップル自ら育てた野菜を招待者に食べてもらうという試みで、予約も好調だ。そのほか、有名シェフを招いての料理教室や、年間を通じて楽しめる野外BBQや子供向けイベントを開催。養蜂によるハチミツ生産とそれを材料としたスイーツ作りも行い、地産地消、フードマイレージの短い農産物を食することの啓発を行っている。
教育機関とも連携し、千葉大学の正課となるインターンシップの受け入れや、東京大学中邑賢龍教授の「アグリケーション塾」、発達障がいを持つ生徒の職業訓練など、幅広く農業の楽しさや食文化の理解を広げている。

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優秀賞

たかしま生きもの田んぼプロジェクト たかしま有機農法研究会 株式会社 アミタ持続可能経済研究所

所在地 滋賀県高島市安曇川町四津川614(たかしま有機農法研究会)
電話 075-255-4526(株式会社アミタ持続可能経済研究所)
URL http://www.ikimonotanbo.jp/
e-mail info@ikimonotanbo.jp

田んぼは本来、環境や多くの生き物を育み、人と人の絆を結ぶ機能を持っていることに注目。お米の産地の物語を積極的に発信することで持続可能な農業を構築するプロジェクト。
各農家が自分の耕作地の生き物を観察し、それらが暮らしやすい環境を育む活動を展開している。環境保全型の農業を推進することで、里山田園の生物多様性と、京阪神圏の水がめである琵琶湖の水を守り育むことをめざしている。その結果、高品質の農産物に豊かな物語を付加価値として添えることを実現し、消費者や市場との結びつきを強めている。無農薬、無化学肥料の「たかしま生きもの田んぼ米」を中心に、餅や納豆、みそなども商品化。また、米殻店と協働で、米1キログラムを売り上げるごとに8円の基金を積み立て、水田魚道を設けるなど、消費者による環境整備の機会を創出している。
ほかに宮城県原産の希少米ササニシキの栽培にも取り組み、その復興と特産化をめざしている。

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優秀賞

出汁をテーマに鹿児島の素材と料理をアピール 「出汁の王国・鹿児島」プロジェクト実行委員会

所在地 鹿児島県鹿児島市谷山港2-2-21
電話 099-261-5557
URL http:/www.facebook.com/dashikagoshima
e-mail info@satsuma-mengyo.co.jp

日本の食文化の大きな特長のひとつである出汁。鹿児島県はその出汁の素材であるかつお節の生産量や、豚、鶏の飼育数で高いシェアを有している。「出汁の王国・鹿児島」プロジェクト実行委員会では、鹿児島県内外に出汁を楽しむファンを増やすべく、イベント、学術研究、食育などの施策を実施。戦略的な産業の活性化と、地域ブランド化をめざしている。
県の未来を担う産業人を育てる「かごしまものづくり郷中塾」のメンバーが発起人となり、2011年から準備を開始。2012年6月には「出汁を学ぶツアー in 枕崎(かつお節)」を開催。11月に「本物出汁の旅 鹿児島フォーラム」、「本物出汁トレードショー」を予定しており、鶏出汁、豚出汁などの「出汁を学ぶツアー」も企画中。日本食文化を世界無形遺産へ登録しようという国の動きとも連動して、活動を発展させたいとしている。

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優秀賞

漬物を通じて地域を活性「T-1グランプリ2011」 T-1グランプリ実行委員

所在地 東京都渋谷区渋谷3-3-5NBF渋谷イースト
電話 03-6820-0956
URL http://t1gpx.com/
e-mail info@t1gpx.com

日本の伝統食であり、地域や家庭それぞれに個性を持つ漬物。そのチャンピオンを決定するのがT-1グランプリだ。漬物を通じて、地産地消をはじめとした地域活性化と食文化の発展をめざす。第1回は北海道にエリアを限定していたが、2回目の「T-1グランプリ2011」では全国からレシピを募集。応募総数は544 、全国決勝大会の来場者数は約4,500名に及んだ。
法人部門のグランプリ受賞作品は「ガツンと辛い山わさび粕漬け」。大会終了後には購入希望者が殺到し、完売。その後、生産者は通常の3倍規模で生産した。北海道ブロック選出で、個人審査員特別賞を受賞した「サラダ風ニシン漬け」を商品化したところ、3月下旬から6月末までの販売数は6万個に達した。商品化の際には地元食材を積極的に使用した。
漬物の“ 伝統と革新”の双方を応援し、全国の農業生産者だけでなく、加工業者、流通、販売店を巻き込んで地域の魅力を全国にアピールすることに成功している。

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優秀賞

ぎょしょく普及事業 東京都

所在地 東京都新宿区西新宿2-8-1 東京都庁第一本庁舎31F 中央
電話 03-5320-4848
URL http://www.sangyo-rodo.metro.tokyo.jp/norin/suisan/
e-mail S0000486@section.metro.tokyo.jp

東京都では、東京産水産物に対する安全・安心や、正しい理解を醸成することをめざして「ぎょしょく普及事業」を行っている。
水産業に詳しい職員がゲストティーチャーとなる出前講座を行っており、講座受講者数は2011年度で3,343名を数える。また、小中学校の栄養教諭や栄養職員が都の水産業や東京産水産物へ理解を深めることができるよう、生産現場を体験する機会も創出している。これまで、東京産水産物の学校給食への提供は、ミンチ、切身といった形態で、調理の手間が負担になっていたが、2012年度、学校給食用食材の取扱業者と生産者が、東京産水産物を使用した新たな冷凍加工品を製品化して、提供することとなった。全体として学校給食への東京産水産物の採用は進んでおり、都内小中学校から生産者への注文は、2008年度には8.6トンであったが、2011年度は17.8トンと倍増した。波及効果として島しょ地域の活性化が期待されている。

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優秀賞

日本酒と焼酎の総合研究と酒文化の支援 日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会 特定非営利活動法人 FBO

所在地 東京都北区堀船2-19-19 2F
電話 03-3912-2194
URL http://www.sakejapan.com/
e-mail pr@npo-fbo.com

日本酒サービス研究会・酒匠研究会連合会は、消費者視点をもった「国酒(日本酒と焼酎を合わせた呼称)」提供販売のプロフェッショナル育成をめざし、1991年より「利酒師(ききさけし)」、「焼酎利酒師」の認定を行い、また消費者を対象とした啓発活動をしている。資格の取得過程で、各地に伝わる日本酒や焼酎の正しい知識と提供方法を学ぶ。その結果、食との相性を見極める感覚を養うこととなり、地域ごとの伝統料理についても造詣を深めることにつながっている。
各地で日本全国の蔵元を招き、盛大な試飲会を開催。全国津々浦々の土地の味わいを感じられる催しとして知られるようになった。2011年の試飲会ではチャリティーコーナーを設置し、売上金の全額を東日本大震災の被災地支援として募金を行った。そのほか、「世界利酒師コンクール」を実施し、世界に日本食文化を正しく広めてくれるオピニオンリーダーの輩出も行っている。

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優秀賞

東北を中心とする東日本産食品の販路開拓とブランディング 一般社団法人 東の食の会

所在地 東京都品川区東五反田1-13-12 10F
電話 03-5447-2688
URL https://www.higashi-no-shoku-no-kai.jp/
e-mail higashi.shoku@gmail.com

東の食の会は、震災で甚大な被害を受けた東日本の食産業の復興と創造を目的として、東日本の食の生産事業者と食品関連企業のマッチング事業やブランディング事業を行っている。また、日本の食文化を育み、世界に誇れるブランドとして確立することもめざしている。
マッチング事業においては、生産者側と販売企業側をつなぎ、Win-Winの関係を築いて、生産者に正当な利益が出る形の販路開拓を支援している。2012年4月から8月の期間だけで、大手小売や外食チェーンにおける販売等、100件以上のマッチングを成立させた。
ブランディング事業においては、東日本の食に対する付加価値を高め需要を喚起するためのプロデュース活動を行っており、「東北6県ROLL(ロッケンロール)プロジェクト」では、東北6県に地元の食材を使った巻物グルメを生み出すブランディングを行い、全国から注目を集めた。
今後5年の中期目標として、マッチング事業で500件、活動全体で200億円の経済効果創出をめざしている。

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優秀賞

耕作放棄地を再生したおかえりマイファーム 福井テレビジョン放送株式会社 とんぼふぁーむ株式会社

所在地 福井県福井市問屋町3-410
電話 0776-21-2240
URL http://www.fukui-tv.co.jp/myfarm/
e-mail r.yamamoto@fukui-tv.co.jp

福井テレビでは、2010年から視聴者参加型の農業体験番組「おかえりマイファーム」をレギュラー放映している。同名の体験農園も運営。耕作放棄によって、農家の知恵と食文化も放棄されていることを憂慮して、土地をよみがえらせる取組を行い、その過程を番組内で紹介。農村の事情を広く伝えている。
視聴者と同じ目線で農業に取り組んでいるため、中には農作業の失敗もあるが、すべて番組中で見せることによって、共感と関心を高めている。2012年度には、伝統の地域ブランド「しらやま西瓜」をクローズアップ。丹精込めた農産物の価値を伝えるため、地元生産グループに教わりながら、産地の歴史や栽培法の工夫、作り手の理念を番組中に盛り込み、食文化としての地産振興で高い評価を得た。体験農園12区画のうち契約は9割以上、賛同する参加者は年間延べ360人に達している。

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