コミュニケーション・啓発部門

  • 鯨食文化の継承と地元食材を活かした地域づくり 和田浦くじら食文化研究会 おかみさんの会
  • 米中心のメニューの提案や、減農薬米の使用を呼びかけるRice Action 松蔭高等学校 Blue Earth Project
  • もっとごはんを食べよう!おいしいごはんプロジェクト 生活協同組合連合会 ユーコープ事業連合
  • 食べて応援しよう!日本全国味めぐり 西洋フード・コンパスグループ株式会社
  • 「大学は美味しい!!」フェア 「大学は美味しい!!」プロジェクト実行委員会
  • 新潟県から全国に発信する米粉の普及推進〜にいがた発「R10プロジェクト」〜 新潟県
  • 北海道北見市に「北海道小麦センター」を設立 日清製粉株式会社
  • 野菜ソムリエによる品評会「野菜ソムリエサミット」 一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会
  • 食べもの大切運動 一般財団法人 ベターホーム協会
  • 耕作放棄地を体験農園にリメイクし、自産自消のマインドを広める活動 株式会社 マイファーム
  • 農からニッポンを元気に! 都市と農村をつなぐ援農と販売の相互間交流 わかもの農援隊

最優秀賞

鯨食文化の継承と地元食材を活かした地域づくり 和田浦くじら食文化研究会 おかみさんの会

所在地 千葉県南房総市和田町仁我浦114
電話 0470-47-4446
URL http://www.awa.or.jp/home/kujira-o/
e-mail pman@topaz.ocn.ne.jp

日本独特の鯨文化を絶やさないために…

古くは、縄文時代から食され、戦後の食料難の時代にも貴重なタンパク質源として食卓に上った鯨肉。旧和田町は、関東唯一の沿岸捕鯨基地で、1948年に捕鯨会社が設立され、槌鯨漁が開始された。
当初は年に9頭という少ない漁獲だったが、1965年ごろには三陸沖でのミンク鯨漁が本格化し、ピーク時には年179頭もの漁獲高があった。
しかし、捕獲量が増えるにしたがって国際的な反捕鯨の機運が高まり、1987年には商業捕鯨の一時停止を余儀なくされた。現在は調査捕鯨ということで、限られた頭数の捕獲しか許可されていないため、鯨肉を食べる機会も限られ、日本の食文化の一つが消滅すると懸念されている。鯨漁が盛んだった南房総でも、「鯨肉を見たことも食べたこともない」という人が大勢いるという。
そこで鯨肉を使った伝統料理を継承し、鯨文化を広めようと、2007年、南房総市の飲食店のおかみさんたちが中心となって和田浦くじら食文化研究会おかみさんの会を設立した。

イベントを開催し鯨肉の文化と歴史を広める

同会では、年に数回イベントを行っているほか、市が主催するイベントにも積極的に参加している。鯨漁の歴史を学ぶだけでなく、日本捕鯨協会のアドバイザーなど専門家を呼び、鯨肉のおいしい解凍の仕方や肉の切り方、鯨の刺し身や串カツなどの料理講座を開き、鯨肉を家庭料理として浸透させるよう活動している。
一方、過疎化が進み活気を失った地元を盛り上げようと、南房総市観光協会と協力し、十五夜のお月さまを見ながら鯨料理に舌鼓を打ってもらう「くじら料理と月見の会」も開催している。
2011年の第4回には、松風太鼓の演奏や花火大会なども行われ、地域の人だけでなく遠方からも多くの人が来場した。
また、鯨で町おこしをという機運は、地元に広がっている。外房捕鯨株式会社の好意により、鯨漁が解禁される6月2 0日以降、初めて水揚げがあった日には初漁祭というイベントが開催され、鯨の水揚げから解体作業が見られるという。これは全国でもめずらしく、授業の一環として見学に来る地元の小学生を含め、全国から観光客が集まる人気の催事となっている。
2012年には町内に道の駅の開設が予定されており、これに鯨料理の店を併設することを考えているという。
また、鯨文化を未来へ語り継ぐには若い世代に鯨漁について知ってもらうことが必要と考え、地元の小学校で、鯨漁の歴史や鯨料理をやさしく紹介したり、中学校や高校で鯨を使った料理実習教室を開いたり、さらには千葉県立保健医療大学の学生を招いて研修を行ったりしている。
今後、地元だけでなく、千葉県全体に鯨食の文化を浸透させるべく、学校給食に積極的に鯨肉を導入するよう関係筋に働きかけているという。

広がっていく鯨肉普及の輪

同会には現在12店舗が参加している。“おかみさんの会”と銘打っているが、参加者には若い男性も少なくない。また、飲食店のほか、菓子店も加わり、鯨の肉を使った商品開発に取り組んでいる。
イベントには千葉県立保健医療大学の学生たちも協力しているが、そうした輪をさらに広げることによって鯨肉文化の普及を図りたいと考えている。
一方、東日本大震災は捕鯨にも暗い影を落とした。同町の捕鯨会社が宮城県女川町に設置されていることから、捕鯨にかかわる人の大半が宮城県石巻市出身者である。被災者となり、仕事を失った人たちを再雇用することで、東北を元気にしていきたいと会員たちは語る。
さらに全国規模で鯨食文化を広めるとともに、世界的にも認知してもらえるよう、積極的に活動していくという。

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優秀賞

米中心のメニューの提案や、減農薬米の使用を呼びかけるRice Action 松蔭高等学校 Blue Earth Project

所在地 兵庫県神戸市灘区青谷町3-4-47
電話 078-861-1105
URL http://www.shoin-jhs.ac.jp/nextstage/social/rice/
e-mail bepsdp@gmail.com

Blue Earth Projectは、神戸市の松蔭高等学校が「女子高生が社会を変える」をキャッチフレーズに、11年間実施してきたキャリア教育活動。2010年度は、毎日繰り返す食のスタイルを見直すことで、温暖化・水・生物といった環境問題解決に貢献しようと、地産地消を呼びかけ、特に自給率100%に近い米を食べることを訴えた。
米中心のメニューの提案や、減農薬米の使用を呼びかけるRiceActionキャンペーンを企画し、関西の117の飲食店に何度も足を運んで協力してもらった。環境にやさしい米粉パンメニューの開発や、大規模商業施設で開催したイベントで、女子高生らしい明るく元気な啓発に取り組んだ。
大学に進んでも活動を続け、全国の小・中・高校生に広く食の自給率向上の必要性を訴えるBlue Earth塾が好評。
また、環境に配慮したBlue Earth水田を滋賀県に購入し、田植えや稲刈り、魚の調査を行っている。

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優秀賞

もっとごはんを食べよう!おいしいごはんプロジェクト 生活協同組合連合会 ユーコープ事業連合

所在地 神奈川県横浜市港北区新横浜2-5-11
電話 045-473-2019
URL http://www.ucoop.or.jp/
e-mail Nobuko.Sakurai@kanagawa-coop.pr.jp

神奈川、静岡、山梨の3県にまたがる6つの生活協同組合からなる生活協同組合連合会 ユーコープ事業連合の「もっとごはんを食べよう! おいしいごはんプロジェクト」は米食の推進を柱に日本の農業を応援し、ご飯を中心にしたバランスの良い食生活の提案と食育を進めるプロジェクト。米離れが深刻になるなか、もう一度日本人の主食である「米」に着目し、米食の啓発活動を進めている。
消費者の関心を高めるために産地と協力し、消費者の産地訪問や、自宅で米を育てる取組を通じて互いの交流を深め、思いを通わせることで、米の消費を産地応援につなげている。
食育イベントでは、米卸各社と協力しご飯のおいしい食べ方や米食の利点など役立つ情報を提供。これらの取組を各種媒体やホームページで発信し、多くの消費者、社会全体への啓発に努めている。米食を推進する他団体と積極的に連携を図り、農業や食料自給率の現状、食べることの大切さを伝え、食料自給率の向上をめざしている。

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優秀賞

食べて応援しよう!日本全国味めぐり 西洋フード・コンパスグループ株式会社

所在地 東京都豊島区東池袋3-13-3 星和池袋ビル
電話 03-3984-0281(代表)
URL http://www.seiyofood.co.jp/
e-mail communication@seiyofood.co.jp

西洋フード・コンパスグループではオフィス・工場などの食堂運営、病院・高齢者施設などのフードサービスといった事業所給食事業のほか、高速道路施設でのレストラン・売店の運営、レストラン事業など幅広い領域で外食事業を展開している。
社員食堂は日常的に利用される施設だけに、飽きがこず、満足度を高めるためのメニュー開発が望まれている。そこで同社が目をつけたのが日本各地の郷土料理。生鮮野菜の多くに国産を使用し、なかでも東北地方の郷土料理は、同地方産のものを極力使用すべく、出荷制限のかかっていない食材、調味料を優先的に調達。これが食料自給率の向上を導いた。
産地表示も積極的に実施し、消費者の国産食材に対する意識啓発にも努めている。いうまでもなく、郷土料理を提供することで、日本人が慣れ親しんできた国産食材への関心を高めることにもつながっているところから、同一業界で同様の取組が広がる可能性に期待が寄せられる。

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優秀賞

「大学は美味しい!!」フェア 「大学は美味しい!!」プロジェクト実行委員会

所在地 東京都渋谷区桜丘町20-11 チェリーヒル401
電話 03-5459-9788
URL http://www.daigaku-oishii.com
e-mail kohki@orange-production.com

小学館の雑誌『DIME』での企画をきっかけに生まれ、通算5回目を迎える「大学は美味しい!!」フェアは、大学が開発や製造にかかわった「大学ブランド食品」を一堂に集めた、いわば「食の学園祭」。
大手デパート燗屋を舞台に、お菓子、調味料、加工食品、飲料など郷土色豊かな「美味しい食品」を、学生らも売り子になり、来場者に試食を勧める。マスコミからの取材も殺到し、大盛況を博している。
大学は、地域貢献を義務づけられているため、多くの大学が地元の農産物を活用して、安心・安全な食品の開発研究を進めている。各種研究や産学連携プロジェクトなどを経て生まれた食品には、アイデアに富んだもの、開発中の未知の食材など、それぞれに誕生の背景やストーリーがある。来場者に楽しく味わってもらいながら大学の研究成果を披露する絶好の場となっている。
2011年3月には、大阪でも初めて開催され、9月に開催された新宿では北海道から九州までの大学35校が参加している。

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優秀賞

新潟県から全国に発信する米粉の普及推進〜にいがた発「R10プロジェクト」〜 新潟県

所在地 新潟県新潟市中央区新光町4-1
電話 025-280-5427
URL http://www.pref.niigata.lg.jp/syokuhin/1208451676544.html
e-mail ngt060040@pref.niigata.lg.jp

全国有数の米どころである新潟県は、米粉の研究開発に早期から取り組んできた結果、「微細製粉技術」の開発に成功。小麦粉と相性の良い米粉の製品開発を可能にした。20 08年から、米粉の食文化の定着に向けた、にいがた発「R10プロジェクト」を全国に向けて発信し、小麦粉消費量の10%以上を米粉に置き換える活動を推進。これまでに大手食品メーカーなどと連携し、小麦粉に米粉を混ぜた製品の開発、販売拡大の促進を図るとともに、米粉用米生産者の安定的・効率的な農業経営の構築、さまざまな分野での米粉利用を促している。2011年8月現在で、56の企業がこのプロジェクトの応援企業として、米粉の普及に向けたさまざまな活動を展開している。
この取組が浸透していくにつれて、新潟県内の米粉商品取り扱い業者も大幅に増加。それにともない、新潟県内の米粉用米の生産量も飛躍的に拡大し、2008年から2010年の間に30倍以上にもなっている。

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優秀賞

北海道北見市に「北海道小麦センター」を設立 日清製粉株式会社

所在地 東京都千代田区神田錦町1-25
電話 03-5282-6650(広報部)
URL http://www.nisshin.com/

国内産小麦流通量の約40%を使用する最大ユーザーである日清製粉は、国産小麦生産の6割以上を占める北海道に専任機関「北海道小麦センター」を設立。生産、物流、育種、行政などの各機関との連携を強化し、生産・製粉・二次加工・消費という流れのなかで「消費者の皆様の声を生産者へ届け、消費者の皆様の求める小麦の生産へとつなげる」ためのシステムを構築している。
同社では、今回の設立により、従前以上に「関係機関の皆様との連携を強化」することもめざし、食料自給率向上へ貢献していくという。
さらに、小麦粉の活用法、普及方法を生産者と検討し、生産から消費までのチェーンを築き、地産地消を拡大することで地域コミュニティの生成、発展をめざしている。
こうした取組のなかから数々の小麦粉が生まれており、小麦本来の風味を生かし麺の風味づけに使用される「麺ノ鄙歌(めんのひなうた)」や、しっかりした食感で冷やし中華などに向く「和華(わか)」は、新たなマーケットを創造、人気を博している。

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優秀賞

野菜ソムリエによる品評会「野菜ソムリエサミット」 一般社団法人 日本野菜ソムリエ協会

所在地 東京都渋谷区道玄坂1-9-5 渋谷スクエアA12F
電話 03-5489-8636
URL http://www.vege-fru.com/
e-mail farm@vege-fru.com

野菜と果物の魅力をわかりやすく伝えるスペシャリスト、野菜ソムリエを育成する日本野菜ソムリエ協会では、年に数度のソムリエサミットを開催している。ここでは毎回テーマ青果物を決めて生産者から応募を募り、品評会を開催。野菜ソムリエなどが食味を評価する食味評価部門と、野菜に込められた思いや生産過程などが評価対象となる購入評価部門の2部門で評価、表彰する。
入賞者の青果物は、協会が運営する八百屋「野菜ソムリエの店Ef:」にて取り扱うほか、受賞ロゴを販促ツールに掲載し、ブランディングに活用できる。また、品評会で順位づけすることで、生産者のモチベーション向上や生活者の関心、購入意欲向上にもつながっている。
品評会と同日に行われる展示会では、出展青果物のほか、生産者と連携した地域ブランド品や加工品(ジャムやドレッシング、ジュースなど)も募集。生活者が試食できるようになっており、6次産業化の取組をPRできる場となっている。

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優秀賞

食べもの大切運動 一般財団法人 ベターホーム協会

所在地 東京都渋谷区渋谷1-15-12
電話 03-3407-0471
URL http://www.betterhome.jp/
e-mail support@betterhome.jp

料理教室の草分け的存在であるベターホームは、1963年の創立以来、心豊かで質の高い暮らしの創造を標榜し、料理教室、出版、調査研究など主に食の分野を中心に活動、これまでに約200万人が料理教室に参加している。大切な食べものを無駄にしないという食の啓発団体として、家庭での食品の保存方法を広める活動を始めたことをきっかけに、2006年から「食べもの大切運動」として、食べものを捨てずに食べ切るための、知識と具体的技術の普及も行っている。
代表的なものとして、9月9日を「食べもの大切記念日」として食べものを大切にする心を訴える川柳の募集や、保存の仕方、捨てないための調理レシピを掲載した小冊子を配布。また、揚げ油の上手な使いまわしやガスや電気を効率よく使う調理の仕方など、家庭の台所から誰もができるエコの具体的な提案に努めると同時に、通信販売「よりすぐりの市場宅配便」で、旬の国産野菜や果物のセットを販売、食料自給率向上を図っている。

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優秀賞

耕作放棄地を体験農園にリメイクし、自産自消のマインドを広める活動 株式会社 マイファーム

所在地 京都府京都市下京区五条通室町西入ル 東かざり屋町189 クマガイ五条ビル3F
電話 075-708-2105
URL http://www.myfarm.co.jp/
e-mail info@myfarm.co.jp

マイファームは、全国に39万ヘクタールある耕作放棄地を再生し、体験農園を開園することで、農地のまま有効活用する事業を展開している。有機・無農薬の野菜作りが専門家の指導つきで楽しめ、農器具や肥料などもすべて用意されているため、「手ぶらで来て楽しめるマイファーム」として人気を博している。
現在、マイファーム同様に貸し菜園事業を営む小田急電鉄、NECビッグローブ、東邦レオとの4社合同で「お野菜作ろう!プロジェクト」を実施。競合となりうる企業と協同で行うことにより、農地以外にも屋上菜園など、より広いフィールドで「自産自消(自分で作って、自分で食べる)」の拡大・普及活動を進めている。
兵庫県西宮市の事例では、急激な高齢化、後継者不足で衰退していたホウレンソウ生産地域の3農家が中心となり、マイファーム農園のシステムを導入、耕作放棄地3カ所を体験農園へ転用した。その結果、国のモデル地域にも選ばれ、農業体験の場として近畿最大級となり、地域活性化の一翼を担っている。

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優秀賞

農からニッポンを元気に! 都市と農村をつなぐ援農と販売の相互間交流 わかもの農援隊

所在地 東京都港区東新橋2-9-5 パラッツォ・マレーア 汐留ソーシャルベンチャーシェアオフィス
電話 03-6459-0327
URL http://ameblo.jp/nouentai/
e-mail info@nouentai.net

わかもの農援隊は、「農からニッポンを元気にする」ことを目標に集まった学生団体。農業・地域活性化に取り組むサークルや個人が参加している。
2009年秋に農林水産省の支援によって都市住民参加型の市場(マルシェ)が全国各地の都市で始まったが、わかもの農援隊の活動の中心もこのマルシェ。結成のきっかけとなったのは、青森からニンニクをトラックに満載して上京してきた農家の方との出会い。地方の農家が都会でいきなり販売するのはハードルが高く、サポートの必要性を実感したことから支援が始まった。マルシェでは、生産者から直接教わった調理法を消費者に伝えることで、青果物だけでなく、生産者の思いなども届けている。
1大学から始まった活動も、現在は早稲田大学や東京農業大学、明治大学、一橋大学、山形大学など、10大学20サークルが参加する団体にまで成長。
今後は組織を全国に広げて農業支援の拡大をめざすべく、若い世代に援農の思いを広め続けている。

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