プロダクト部門

  • いわて純情プレミアム短角牛
  • 子どもに食べさせたい豆腐、国産大豆の極み「至高のもめん」と「究極のきぬ」
  • 「金沢大地」ブランド
  • 梅山豚(メイシャントン)
  • おからアイス
  • 未利用魚を活用した水産加工品
  • 全粒粉スーパーファイン・ソフト
  • とびきりハンバーグサンド
  • 地産地消、エコフィード活用製品による食料・飼料自給率向上への取組
  • リンガーハットグループ全メニュー使用野菜の国産化
  • 和光堂のベビーフード

最優秀賞

地元で生産した飼料を活用した自給型飼育を実現 いわて純情プレミアム短角牛

岩手県 いわて牛普及推進協議会
住所 岩手県盛岡市内丸10-1
電話 019-629-5735
mail AF0003@pref.iwate.jp

自然豊かな岩手の高原に放牧され、のびのびと飼育された「いわて純情プレミアム短角牛」は、子牛のときから成牛になるまでほぼ2年、岩手産の飼料で育てられ、自給率向上に貢献している。

夏場は涼しい山で放牧され、健康的に育つ短角牛。

南部牛をルーツとする肉用種

かつて、岩手県の沿岸部と内陸部を結んでいた「塩の道」の物資輸送に使役された南部牛とイギリス原産のショートホーン種を交配して生まれた日本短角種は、和牛として品種登録されている4品種のひとつに数えられる。
岩手県は、2005年、粗飼料の利用性が高い品種として知られるその品種特性に着目し、肥育の飼料として、配合飼料を栄養価の高い飼料用のトウモロコシであるデントコーンに置き換える自給粗飼料多給肥育技術の開発に取り組んだ。


デントコーンは肉用牛飼料農家以外の農家でも栽培している。

3年の歳月をかけて県畜産研究所で肥育試験を行ったところ、国産の粗飼料を主体にしても、輸入穀物主体の配合飼料で肥育された従来の短角牛にひけを取らないうまみを持つことが明らかになり、2008年に県内の岩泉町と久慈市の農家で飼育が始まった。
岩手県と県内JA、畜産団体などで構成し、岩手県産牛肉の普及定着を進めている「いわて牛普及推進協議会」は、地産の粗飼料活用が、「霜降り重視」という従来の牛肉の価値観にとらわれず、新しい価値基準の創出につながる点に注目、一般公募により名付けられた「いわて純情プレミアム短角牛」というブランド名で百貨店やレストランに出荷を始めた。


ヘルシーでうまみ豊富な肉質は、牛肉の等級基準にも一石を投じている。

粗飼料割合70%を達成し輸入依存度を引き下げ

粗飼料の利用性が高い短角種の特性を活かし、飼料の7割はデントコーンのサイレージや稲ワラ、牧草など自給粗飼料を給与。配合飼料への依存度を大きく引き下げ、従来3割程度であった粗飼料の割合を大幅に高めた。また、デントコーンの需要が高まったことにより、休耕田などの有効利用にもつながっている。
肉質は脂肪分が少なくヘルシーで、肉のうまみとなるグルタミン酸やイノシン酸を多く含むとして、レストランのシェフや外食産業からも注目されている。
同協議会では、短角牛の知名度向上と生産振興の旗ふり役として、さらには、食料自給率向上の推進役として「いわて純情プレミアム短角牛」を積極的にPRするとともに、各種メディアやホームページなどを通じて県外にも情報発信している。
現在、岩泉町と久慈市両地域で飼育されている「いわて純情プレミアム短角牛」は75頭。2009年には百貨店やレストラン向けに18頭を出荷した。今後は、通信販売や直売店での販売も目指している。


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優秀賞

国産大豆100%の安全・安心でおいしい豆腐を子どもたちに 子どもに食べさせたい豆腐、国産大豆の極み「至高のもめん」と「究極のきぬ」

株式会社 おとうふ工房いしかわ
住所 愛知県高浜市豊田町1-204-21
電話 0566-54-0330
mail info@otoufu.co.jp

地域の子どもたちを対象とする食育活動「だいずきっ
ず倶楽部」では、大豆の栽培や収穫が体験できる。

おとうふ工房いしかわでは、豆腐が離乳食として使われていることから、子どもが安心して食べられる豆腐を作りたいと材料、製法の研究を重ね、国産大豆とにがりで寄せる昔ながらの豆腐を開発。その第1弾として国産大豆100%の豆腐「至高のもめん」「究極のきぬ」シリーズの販売を1990年に開始した。同社では「国産大豆はたんぱく質は多いものの、油脂が少ない」と分析し、植物油やオリゴ糖を加える独自製法で、大豆のうまみを強化し、独特の甘みとコクを持つ豆腐を作りあげた。子どもたちに食べさせたい「おいしい、安全・安心」な豆腐として、2008年度には約613万丁を出荷するヒット商品となり、国産大豆の使用量拡大のけん引役となっている。
また、原料の大豆は主に愛知県産「フクユタカ」、薬味として豆腐と一緒にパッケージされる大葉は愛知県豊橋産を使用するなど、地産地消にも貢献している。

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優秀賞

耕作放棄地を復活させ有機栽培、伝統食品に加工し販売 「金沢大地」ブランド

株式会社 金沢大地 金沢農業(井村辰二郎)
住所 石川県金沢市八田町東9(金沢大地)
電話 076-257-8818
mail home@k-daichi.com

金沢農業の井村氏はふるさとの自然と、消費者と農村で働く人々の絆こそ国産農産物最大の価値と強調する。

金沢農業は、石川県の金沢市と輪島市に180ヘクタールの耕地を擁する大規模農場。1996年から耕作放棄地を復活させる取組を続け、有機無農薬の穀物栽培に有効利用してきた。無添加飼料で育てた鶏の糞や米ぬかで堆肥を作り、大豆と大麦の二毛作を行うほか、米や小麦、雑穀なども栽培。有機栽培大豆の生産量では国内シェアの10%を占める日本一の生産農場となっている。
収穫した農作物は、食品メーカーや有名ホテル、地元の小売店などに卸しているほか、販売ネットワークを拡大すべく、2002年には自社の販売・加工部門を立ち上げた。「金沢大地」ブランドと銘打ち、ホームページで農作物やみそ、豆腐などの加工品を直販。生産者の顔が見える食品の販売に取り組んでいる。
さらには、2008年にアメリカとEUのオーガニック認証を取得。スペインの3ツ星レストラン「エル・ブジ」向けに有機栽培大豆を輸出するなど、海外の販路拡大にも努めている。

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優秀賞

エコフィードと国産飼料で林間放牧 梅山豚(メイシャントン)

株式会社 塚原牧場
住所 茨城県猿島郡境町2170-1
電話 0280-81-3729
mail info@meishanton.com

精肉として出荷するほか、肉饅頭や無添加生ハムなどの豚肉加工品も製造している。

塚原牧場は幻の最高級豚といわれる「梅山豚」の原種を1989年に中国から直接輸入し、現在、原種約100頭、肉用交配種約2000頭を飼育している。梅山豚は雑食性で輸入穀物飼料に頼らない飼育が可能であることから、同社では1997年からエコフィードに着目、食品工場から出る麦茶の搾りかすやサツマイモの皮、豆腐かすなどを収集し、自社工場で加工して飼料に配合している。これにより、年間約1000トンのエコフィードを飼料として活用している。さらに、2009年には地元農家に協力を依頼し飼料用米の生産も開始した。今後、飼料に10%程度配合することを見込んでおり、飼料の国産化推進のモデルケースとして注目される。
さらに遊休山間地を利用した林間放牧も実施。味・肉質の良さからブランド肉として高く評価され、百貨店やホテル、レストランなどに卸しているほか、自社が運営する「梅山豚倶楽部」の会員への通信販売も行っている。

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優秀賞

おからと地元特産品を活用し、高校生が開発、販売 おからアイス

徳島県立小松島西高等学校「TOKUSHIMA雪花菜工房(おからこうぼう)」
住所 徳島県小松島市中田町字原ノ下28-1
電話 0885-32-0129
mail okarakobo@yahoo.co.jp

高校生のキャリア教育のモデルケースとしても注目される。

「TOKUSHIMA雪花菜工房」は、徳島県立小松島西高等学校の起業家教育の一環として、2004年に発足した模擬会社。企画、開発、販売、さらには営業とすべてを同校雪花菜工房所属の生徒たちが担い、「安全・安心・エコロジー・美味しい」をコンセプトに地元徳島の特産品を活用した商品開発に取り組んでいる。「おからアイス」は、そのままでは食品産業廃棄物になってしまうおからを再利用できないものかと取り組み、地元企業などの協力を得て開発にこぎつけた。販売に携わる生徒たちは地元企業にプレゼンテーションするとともに、ホームページも立ち上げ、全国的にPR、販路を拡大している。
2008年には、卒業生が中心となってNPO法人「TOKUSHI MA雪花菜工房」を設立。法人格を取得したことで、企業との連携もとりやすくなり、現在、販売ネットワークは地元スーパーやコンビニエンスストアなど300店舗。2009年は10万個を出荷と販売個数も順調に伸びている。

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優秀賞

骨まで食べられる技術がカギ 未利用魚を活用した水産加工品

株式会社 ニチレイフーズ 京都府漁業協同組合連合会
住所 東京都中央区築地6-19-20 ニチレイ東銀座ビル(ニチレイフーズ)
電話 03-3248-2101

若狭湾での定置網漁。未利用魚も有効活用し、食料自給率の向上に貢献。

冷凍食品のニチレイフーズでは、京都府漁業協同組合連合会と提携し、一般には流通されにくい小型サイズの魚を加工食品として活用する試みを行っている。
取組がスタートした2009年は、京都で水揚げされた魚をフライや唐揚げ、煮物料理などに加工。京都府内の学校給食事業者向けに試験販売し、地産地消のサイクル構築を目指している。網に入ったものの破棄するしかない“未利用魚”は、漁業関係者の頭痛の種となっており、今回の事例をモデルケースにして、未利用魚の活用促進が見込まれている。
また、フライや唐揚げに使う小麦粉の代わりに一部米粉を使用することで、国産農産物の消費拡大にも貢献。地元の水産物に対する児童・生徒の知識と理解を深めることで、食育活動への貢献も期待されている。

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優秀賞

最新技術が実現した滑らかな口当たり 全粒粉スーパーファイン・ソフト

日清製粉株式会社
住所 東京都千代田区神田錦町1-25
電話 03-5282-6360(営業本部 第一営業部)

麺類や菓子類の製造にも適している「全粒粉スーパーファイン・ソフト」。

国産小麦の年間流通量の約4割を消費する日清製粉では、国産小麦の特長を生かした小麦粉の開発、製造、販売に力を入れている。その一環として開発されたのが業務用全粒粉「全粒粉スーパーファイン・ソフト」。国産小麦を皮付きのまま挽いた全粒粉は、栄養価は高いものの皮の部分の織維が残り、食品に加工すると、舌にざらつき、菓子類の原料となることはあっても麺類の原料には不向きとされてきた。だが、同社の最新技術により、粒子が極めて細かく(通常の小麦粉と同じ大きさ)、ざらつきを感じさせない全粒粉の開発に成功した。2007年の発売以降、小麦粉を使用している食品企業へ積極的な商品提案を行い、同製品の出荷量は着実に伸びている。
全粒粉は一般的な小麦粉より鉄分や食物繊維を多く含み栄養価が高く、消費者の健康志向にもマッチしており、加工業者の商品開発、マーケティング面においてもメリットが大きい。ラーメン系列店が同製品を使用したつけ麺を商品化したケースもあり、今後の需要拡大が期待されている。

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優秀賞

国産肉と旬の生野菜を使い、手ごろな価格で提供 とびきりハンバーグサンド

株式会社 モスフードサービス
住所 東京都品川区大崎2-1-1 ThinkParkTower4階
電話 03-5487-7371(広報IRグループ)
mail pr@mos.co.jp

農薬や化学肥料を極力使わずに生産。産地では勉強会なども実施している。

ハンバーガー専門店・モスバーガーをチェーン展開するモスフードサービスでは、国産米を使ったモスライスバーガーや地産食材を使った地域限定メニューの販売を通じ、国産食材の積極活用に取り組んできた。2008年に「国産・旬の生野菜・手ごろな価格」をコンセプトにして発売した「とびきりハンバーグサンド」は、同社で初の試みとなる国産牛豚合挽き肉100%のパティと、農薬や化学肥料を極力使わずに生産した国産キャベツを使用したメニューだ。その後も、旬の野菜を使った商品開発を行っている。
また、野菜の安定確保を図るため、全国各地の生産者と協力体制を構築するとともに、一方では、2006年に静岡県と群馬県に自社グループの農園「サングレイス」を設立した。
さらに、トレーサビリティの徹底にも努め、店内の黒板に、その日に提供する野菜の生産者を表示している。

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優秀賞

米粉入りパンなどで地域貢献 地産地消、エコフィード活用製品による食料・飼料自給率向上への取組

山崎製パン株式会社 安城工場
住所 愛知県安城市二本木新町2-1-3
電話 0566-77-7111

2008年は、すべての商品の合計で7トンの三河産米粉を消費した。

山崎製パン安城工場では、明治用水やJAあいち中央、黒柳製粉と共同で、生地に三河産米「あさひの夢」の米粉を55%配合した「三河の米粉入りパン」を商品化、2008年から三河地区のJA産直センターやスーパーで販売している。次いで、JAあいち中央とともに、安城特産のイチジクの規格外品を有効活用した「いちじくジャム」を開発。主力商品の「ランチパック」やパイの原料に使用し、中部地区限定で販売した。こうした取組を通して米粉の有効活用を進めただけにとどまらず、農商工の連携が生まれ、今後も地産地消による新たな商品の開発が見込まれる。
また、愛知県立安城農林高校の生徒と商品を共同開発し、米粉100%のシフォンケーキでいちじくジャムをサンドした「こもっちり」を発売。高校生たちがパッケージデザインを考え、さらには小売店と直接商談するなど、食育活動にも積極的に取り組んでいる。

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優秀賞

国産野菜のおいしさを追求して リンガーハットグループ全メニュー使用野菜の国産化

株式会社 リンガーハット
住所 東京都大田区大森北1-18-18 NJビル2F
電話 03-5763-9100
mail n.ishida@ringerhut.co.jp

1986年から各地の農家と契約し、国産野菜を生産している。

長崎ちゃんぽん専門店「リンガーハット」、とんかつ専門店「浜勝」を運営するリンガーハットグループは、傘下全店舗のメニューに使用する野菜の国産化を進め、2009年にすべて切り替えた。国産野菜に切り替えることで食料自給率の向上を図るとともに、輸入野菜に比べ、産地からの輸送時間を大幅に短縮できるメリットを活かし、鮮度の高いおいしい野菜を提供していく。また、いつどこで誰が野菜の栽培・製造・流通に当ったかを確実に把握できるようトレーサビリティ面も改善し、“安全・安心”を追求する。この取組は輸入にともなうエネルギーの低減にもつながり、地球環境保全にも貢献する。
日本の農家の育成と支援、食料自給率向上に向けてさらなる発展を目指し、ちゃんぽん麺に使用する小麦やぎょうざの皮に使用する米粉も国産品への切り替えを進めている。

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優秀賞

赤ちゃんへのやさしさを国産野菜に込めて 和光堂のベビーフード

和光堂株式会社
住所 東京都千代田区神田司町2-14-3
電話 03-5296-6800

主食とおかずが一緒になっている「栄養マルシェ」シリーズ。

乳幼児向けの離乳食や衛生用品などの製造・販売を行っている和光堂では、安全・安心な食品の提供を目的に、ベビーフードブランド「栄養マルシェ」「手作り応援」「やさしいそざい」「グーグーキッチン」の具材に使用するすべての野菜を国産野菜に切り替えた。野菜の切り方や調理法を工夫し、風味や食感のバリエーションを増やすことで商品ラインアップを拡大。現在、120種類以上のレパートリーがそろっている。
自社のホームページでは、各製品に使用している食材を生産した農家の情報を公開し、国産野菜の安全性をPR。親世代の食に対する意識の向上を促している。少子化の影響で市場自体が縮小するなか、国産野菜を導入した2007年以降、同社のベビーフードの市場シェアは7%近く上昇と、大きな伸びを示している。

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